攻めなの?受けなの?どっちが好きなの?? (Page 2)
朝食をとりながら、互いに昨晩のことを話し始めた…が、熱い夜を過ごしていたのは確かなのに、どちらも最後までハッキリとした記憶がなかった。
疲れすぎて寝てしまったのか?だからって…これは…。
「てか、りっくんの腕やっぱりたくましくて好きだわぁ」
海は自身の腕をまじまじと眺め、うっとりしている。
「…オレの顔で、それはやめてくれ…」
目の前に自分の顔、体をしたヤツがいるというのは、怖いというよりむしろ気味が悪い。
…海は楽しそうだからまぁいいけど。
「りっくん、朝からこんな提案もどうかなと思うんだけどよろしい?」
「なに?」
「ボク、りっくんの体でエッチしてみたいな」
「っはぁ!?!?」
もっとさぁ、こう、戻る方法を考えたりしないワケ!?
「え?オレ自分で自分のケツ掘るの?ヤダよ…」
「違うよ!ボクがりっくんのお尻に入れるの、元々はボクのお尻なんだしいいでしょ!!どう!?」
えー…普段はオレがタチなのに、海の体とはいえ掘られんのは…ちょっと…。
オレが渋っていることに気付いた海は、
「ボクだってちんこ使ってみたいんだもん!なんか、さっきからずっと元気だしさ!?」
…だからっ!オレの顔でかわいくむくれるのはやめてくれぇ!!
確かに、オレの朝勃ちは激しいよ?でもただの朝勃ちだからぁ…。
自分に掘られんのは正直キモイ。
でも、これは体に残っている海の感情なんだろうか…尻が、ムズムズして変な感じだ…!!
抱かれたい。
一瞬そんな考えが頭をよぎってめちゃくちゃ驚いた。
それに、こんなに求めてくる海も珍しい。いつもはオレから…って、多少なりとも体には性格や感情が残ってるのか?
ますます訳がわからんが、オレは考えることを放棄した。
「いいよ、ヤろうか」
「ホント!?りっくんありがとー!」
「ただし、正常位は無理、バックだけな?」
「全然いいよぉ!そうだよね、自分のだらしなく感じてる顔とか見たくないもんね!」
海はいつにも増して楽しそうに見えた。
悦んでると思ってたけど、本当はネコ嫌だったのかな…なんて思ったり。
*****
再び寝室へ移動した。
オレはうつ伏せになって枕に顔を埋め、尻を高く突き出した。
すると後孔が何かを求めてヒクヒクと動くではないか。
「りっくん、脱がすよ…」
腰に手が当てられ、ビクッと跳ねた。そしてその手によって、するりとすべての布を取り払われた。
「わぁ!えっちなお尻だねぇ、まぁボクのお尻なんだけどさ?」
ふふふっ、と笑いながら、やはりいつもより楽しそうだ。
「りっくんのおちんちん、もうカチカチで苦しくてさ、早く入れちゃいたいんだぁ。いいよね?」
えっ!?
紅潮した頬に息を荒くした海は、間髪入れずに硬くなったモノをオレのナカに入れてきた…!
元は海の体だからだろうか、痛みはなく、苦しいといったこともない。ただ、不思議な感覚ではあった。とても熱くて、窮屈な圧迫感…嫌な感じではなかった。むしろ…。
「んっ、はぁ…!ナカってこんな感じなんだね、締め付けてきて、すごい気持ち、いい…!!」
腰を打ち付ける海は、童貞喪失の感動を堪能しているようだった。発情期の獣の様に、本能のままにオレを求めてきた。
面白かった!
コメディなのにちゃんとエロくて良かった!
しゃしゃ さん 2021年3月10日