王子の秘めごと
双子の王子のランビィとスキア。兄のランビィは皇太子として、弟のスキアは城に片隅に幽閉されいていた。だが、密かにランビィとスキアは兄弟以上の深い仲になっていた。しかし、ランビィは政略結婚で妃を迎えることになってしまう。
「んはっ…んふっ…ランビィっ…」
「んっ…スキア…僕…もうっ…」
俺は、いつもの通り、小さいころから幽閉されている弟に会い、愛し合っている。
俺たちは双子で生まれてきたが、弟のスキアは小さいころから幽閉されていた。
だけど、お互い仲はよく、両親には内緒でスキアが幽閉されている部屋へ何度も遊びに行っていた。
俺の国は、城の中で派閥ができないように王子は1人しか認めない制度がある。しかし、母が双子を身ごもり俺たちが生まれたのだ。
俺は、兄として生まれ帝王学などを学んだが、弟は生まれたときに城から追放されかけたらしい。
父である国王が、万が一俺の身元になにかが起こったための代用として、弟のスキアを城の片隅に幽閉したのだ。
「あんっ…ふぁっ…ランビィっ…そこらめぇ…」
「スキア…そんなにっ…締め付けないでっ…」
よわい20を超えたとき、俺の妃を迎え入れるため、国王が他の国の姫との縁談を持ってきたが、気乗りがしなかった。
そして、いつものようにスキアの部屋に行くと、スキアがとてもなまめかしく見えたのだ。
透き通った白い肌、薄い唇に黄金色の耳までかかる髪、ライトブルーの瞳で俺を見る姿に、他の女性では感じなかった性的興奮を感じた。
「スキア…俺っ…もうっ…」
「僕もっ…ちょうだいっ…ランビィの愛をっ…」
縁談を持ちかけられた夜、俺は、スキアと初めて愛し合った。双子なのもあって、スキアも俺と同じ気持ちだったらしい。
双子なので、体のこともよくわかっており、お互いを愛し合った。
「…ランビィ…さっきまでなにを考えていたの?」
狭いベッドの中で俺の腕の中にいるスキアが不思議そうに聞く。
「初めてスキアと愛し合った日を思い出してたんだよ。ほら、もうそろそろ俺の妃となる人がくるだろ?」
スキアは俺の話を聞いて、視線を下に落とす。
「そうだったね。じゃあ、この関係はこれで最後かな。よかったね、これで国は安泰だよ」
「スキア…お前…それでいいのか?」
「いいに決まってるだろ?別に、僕から抱いてくれっていってるわけでもないし…」
そういいながらも、スキアの肩は少し震えていた。やせ我慢をしているのがまるわかりだ。
「俺は、妃が来ても、スキアのことが一番だよ」
「うそだ…本当は…女性のほうが…」
俺は、優しくスキアを抱きしめ、そっと額に口づけをした。
「…っランビィ…」
「愛している、スキア…」
俺は、スキアへの思いを込めて深い口づけをする。
「んっっ…んふっつ…」
くちゅ…くちゅっと舌が絡まる音が耳元に響く。
「んはぁ…ランビィ…」
唇を離すと、スキアは恥ずかしそうに俺の胸に顔をうずめた。
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