猫になった少年 (Page 3)

猫になったせいか、いつもより柔らかい蓮の体は、すんなりと膨張しきった俺のモノをくわえ込んでいく。
腰を進めるたびに、蓮の小さな声が口の端から漏れて、それもまた俺の興奮材料になった。

どちらからこぼれたかわからない体液が、じゅぶじゅぶと結合部から音を響かせる。
もうとっくに理性のタガが外れた俺は、容赦なくその中をガンガンと突き上げていく。

「…っ、洋…!洋の…っ、おっきくて…むり…ッ!」
「は…ぁ、うれしいこと…っ、言ってくれんじゃん…」

最奥を突き上げるたびに、茶色い耳のふちがぴくぴくと跳ねる。
思わず噛みついてやれば、ひときわ大きな鳴き声が部屋中に響いた。

「みみ…ッ、やだ…ぁ」
「じゃあ尻尾にしとく?」
「だめ…ッ、尻尾はすぐイっちゃうから…ぁ!」

快感に怯え、震えるその肩を抱き寄せる。
こんな快感知っちゃったら、もう人間になんて戻らなくていいんじゃないのって思っちゃったりして。

「一緒に…イこ…っ」
「にゃ、洋…ッ、にゃ、にゃあぁ…っ!」

内壁をえぐるように腰を揺らしながら、蓮の尻尾を撫でてやる。
蓮の口からは声にならない声が出て、俺はまだ痙攣する内壁に思い切り白濁をぶちまけてやった。

*****

「…洋、おきて…起きて…!」
「…ん…?」

ふと目が覚めると、目の前にはいつも通りの蓮の姿。
その頭からはふわふわもふもふの耳が消えていて、お尻からは尻尾が消えてしまっていた。

「…え?!お前、耳と尻尾は?!」
「それが…起きたら、なくなってて…」

これ見て、と蓮が見せてきたスマホには「猫になったら、人間の種を体内に取り入れるべし」と書いた怪しげなサイト。
このうさんくさいサイトの言うことが本当ならば、俺たちまさか。

「…セックスしたから戻ったってこと…?」

少し悔しげな表情を浮かべながら、そういうこと、と返ってくる。
俺の行動は確かに最低で非常識すぎる行動だったけれど、蓮を救ったには違いない。

「…こんなん言うのは嫌だけど…ありがと」
「いや…そんなん言われるようなことはしてないけどさ」

肌を重ねてしまった恥ずかしさから、互いに顔を見合わすことができない。
ああ、幼馴染み、しかも男相手。俺はなんてことをしてしまったんだ、と大きな後悔が押し寄せてくる。

「…蓮…ごめん」
「いや…別に。人間に戻れたし、結果オーライってことだし…それに」
「…それに?」

ふっと、蓮の甘い香水の香りがする。
その瞬間、後ろから蓮の腕が伸びてきて、力いっぱい抱きしめられる。

「…それに、気持ちよかったから…また、してやっても…いいよ」

その言葉が可愛すぎて。
振り返ってキスしようと思ったら思い切り顔をたたかれた。

「調子乗んな!バカ洋!!」
「煽ったのはそっちだろ!」
「煽ってねぇわ!」

もう猫では、なくなったけれど。
俺の幼馴染みは、猫みたいに気まぐれで、猫みたいに愛らしい。

そんな、世にも不思議な一日のお話。

Fin.

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