禁じられた関係 (Page 3)

「…優太…ぁ…は…ぁ」
「気持ちいい?」

何度も首を縦に振って頷く。
その間も、優太の腰の動きは止まらない。

俺のいいところを狙って、浅く突いたり、深く突き上げたり。
その動きのすべてに翻弄され、俺はもうその体にしがみつくことしかできない。

「優太…ぁ、優太…ッ…もうだめ…」
「俺も…っ…やばいかも…ッ」
「いいよ…ッ、俺のナカ…いっぱい…ッ、出して…ぇ…!」

腰をつかまれ、ベッドに押し付けられる。
ただ本能のままに動く動物のように、お互いに腰を激しく揺らす。

「イく…っ、イっちゃ…う…ッ…あぁ…ッ!」
「…っ…く…」

体を大きく跳ねさせて、俺はまた絶頂を迎えた。
それとほぼ同時に、優太の熱い白濁が俺の中に注がれていく。

お互いに荒げた息を整えながら、熱い視線が絡む。
それを合図に、どちらからともなく深く口づけていく。
ゆっくりと唇を離せば、二人の間には唾液の糸が引いた。

優太の大きな手のひらが、俺の頬を撫でる。
その手のひらがあまりにあったかくて、思わず涙があふれた。

まただ。どうして、どうして。
どうしていつも、優太に抱かれたあとは、涙が溢れてしまうんだろう。

暗闇の中、優太の指先が俺の目尻をなぞった。
涙をすくい取られて、俺はその表情を見上げた。

「…洋介さんが、いつも泣いてるの、知ってたよ」
「え…?」
「だから、いつも明かり消してたんでしょ」

腕を引っ張られ、ぎゅっと抱き寄せられる。
優太の表情は、見えない。
見えないけれど、その声はどこか震えているような気がした。

「ねぇ、洋介さん」
「…なに」
「自分が、女の子だったらって、考えたことある?」

心臓を、わしづかみにされた気がした。
だけど俺は、その問いに答えることができない。
うまく言葉をつむぐことが、できなかったのだ。

沈黙が続く中、俺たちは互いの手を取った。
恋人のように指先を絡めて、もう一度二人、ベッドに体を沈めた。

夜はまだ、開ける気配はない。
朝日が差し込むその時まで。どうかその時までは、この腕の中にいさせてほしい。

そんなことを思いながら、俺は優太にキスをした。

Fin.

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  • セキ on 通い猫に恋をしたこのまま結婚すらゃあいいのに