Cold kiss (Page 2)

 グチグチと音をたてながら彼の中を抉るようにペニスを侵入させる。

 吸血鬼には体温がないってよく聞くけど、ユーリさんの身体の中は人間のように熱い。

 当然、肌は冷たく生きているようには感じられないけれど。

「んぅ…」

「ユーリさん、中に出してもいい…?」

 トントンッとリズムよく腰を打ちながら彼に問いかける。

 すると彼は深紅の瞳を細めながら俺を見上げた。

「…一週間、お疲れ。ケイ」

「ははっ…。ありがとう、ユーリさん」

 とろんとした目に胸の奥がうずく。

『いい』とか『悪い』よりも素敵な言葉を聞いた。

 だって『ご褒美なんだから好きにしろ』って言ってるも同然だもの。

「んじゃ、お言葉に甘えて」

 勢いよくユーリさんの腰を鷲掴みして引き寄せる。

「んあっ!」

 突然のことに驚いたのか、ユーリさんは甘い声をあげて自身のペニスから精液を飛ばした。

 絶頂を迎えたタイミングを見計らって、俺は激しく腰を振る。

 イッたばっかりの身体は敏感で、ユーリさんがより一層可愛くなるからだ。

「あぁっ、やっ、まっ──」

「ッ…締まりすげぇ」

「ケ、イ! そこ…そこ、ダメッ、だめぇっ」

 全然『ダメ』に聞こえない抵抗。

 ユーリさんは本当に俺を喜ばせる天才だ。

「ユーリさん、気持ちい?」

「んんっ、きく、な、きくなよ…ッ」

「見ればわかるって? そうだね、ココをこするともっと気持ちいいよね」

「え…? あっ! ソコだ──あああっ!」

 お腹の裏側を責めると、ユーリさんの背中がのけぞった。

 つま先がピンッと張り、お腹がビクビクと震える。

 だけど彼のたかぶるペニスからは射精されない。

「あ、れ…? あ、あ…」

「どれだけ俺にご褒美くれるんですか!」

「え、んああっ」

 アナルの締め付けが緩んだ瞬間に、奥深くにペニスを挿入させた。

「あ、あ…んっ」

「きっつ…」

「はぁぁ…んっ、あう…うぅ」

 挿入したまま動かずに彼を抱きしめる。

 キスをしたくて顔を近づければ、ユーリさんは口を開いて舌を伸ばした。

 その瞬間、プツンッと自分の中で何かが切れるのを感じて──。

「ケイ…あっ、んん!」

 深いキスをして背中を抱き寄せる。

「ふぅ…んんっ、あぅ、まっ…ダメッ、んむっ」

 彼のキバに舌が当たり、痛みが出た瞬間に鉄の味が口内に広がった。

 唾液に混ざる変な味に嫌気が出るも、ユーリさんの身体がどんどん熱く敏感になる。

「んんっ、あう、んっ…んう」

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  • セキ on 通い猫に恋をしたこのまま結婚すらゃあいいのに そしてあおいをハヤトサン幸せにして〜
  • セキ on 通い猫に恋をしたこのまま結婚すらゃあいいのに