犬の恩返し (Page 3)

「お、お前は、一体…」

寝起きでうまく働かない頭では処理しきれないできごとに俺が言葉が上手く出せずにいると、美青年はニッコリと爽やかな笑顔を浮かべた。

「僕、昨日の犬ですよ、ご主人様」

「は…犬?…犬ぅ!?」

犬といえば確かに昨日拾った。というか勝手についてきた。

だが、そんな漫画みたいな話があってたまるか!と思い見える範囲で犬を探したが、広くはない…むしろ狭い部屋の中に昨日いたはずの犬の姿はどこにもなかった。

「うそだろ…」

「ね?だから言ったでしょ?僕が昨日の犬だって」

そう言いながら完全に勃起している俺のペニスを咥えようとするから、反射的に美青年の額をグッと手で押さえつけた。

「それと、お前が俺のモノを咥えようとするのと、何の関係があるんだ?」

ヒクヒクと頬が引きずるのを感じながら尋ねると、美青年は愛らしく首をコテンッと横に傾けた。

「だから、これはお礼ですよ。僕を拾ってくれたことへのね」

そう言うと美青年は舌を出すとそのままペロッと亀頭を舐めた。

「…っ」

完全に勃起した状態で弱い亀頭を舐められると、それだけで思わず零れそうになった声を何とかかみ殺した。

「ふふ…僕が目覚めた時、ご主人様のココ…すごく固くなってたんですよ?性欲が溜まってるんですね」

「う…うるさい!」

正に図星のところを突かれて思わず声が裏返ってしまった。

彼女もいなければ金もないから風俗にも行けない。溜まっていないと言えば嘘になる。

だからと言って、同じ男にヌイてもらわなくちゃいけないほど落ちぶれてはいないし、そもそも俺にそっちのケはない。

だが、美青年は面白そうにクスクスと笑うと、俺のペニスを優しくさすった。

「でももう大丈夫ですよ。これからは僕が毎日ヌいてあげますから。実は僕ね、普通のミルクよりこっちのミルクの方が大好物なんですよ」

「なっ…」

まさかの衝撃発言に俺が固まっていると、美青年は嬉しそうに笑いながら「いただきます」と言うとパクリと俺のペニスを咥えてしまった。

「ぅ…っ」

「んぅ…おいひい…」

咥えた途端、熱い舌が俺のペニスの裏筋や亀頭に絡まり始めて今までに感じたことのない快楽に腰がビクンッと跳ね上がった。

「…くっ…ぅ…」

(やべぇ、すっげー気持ちいい)

ピチャ…クチュ…と音を立てながら的確に弱いところを攻めてくる舌使いに、俺はすっかり抵抗する意思を奪われてしまった。

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