犬の恩返し (Page 6)

「なぁ、こっちも触ったらどうなんの?」

面白いくらいに乱れる姿に興奮した俺は、さらに乱してやりたくなって目の前で何度も少量の精液を飛び散らしているペニスを指差すと、美青年は泣きそうな顔で首を横に振った。

「それ、一緒にしちゃやだ…ほんと…に、おかしくなっちゃ…」

さっきまで余裕ありげな表情で俺のことを散々誘惑していたはずなのに、気付いたら余裕なさげな表情で俺に主導権を握られている姿が堪らなく愛らしくて加虐心が煽られた。

「どう可笑しくなるのか、見せろよ」

ニヤリと笑ってそう言うと、俺はぷるんっと震えている手の中にすっぽり収まる美青年のペニスを掴んで激しく上下に扱きながらも突き上げるように腰を激しく揺さぶった。

すると、美青年は涙とよだれを流して身体を痙攣させながらエビぞりに仰け反った。

「アアアアアアアンッ!!!イク…イクイクッ!!いっちゃうぉ…ひゃっ…ああああああっ!!!」

大声で喘ぎながらビクンッと腰を震わせて小さなペニスからそれなりの量の精液を飛ばした。

「くっ…はぁっ…」

そして俺は、さっきまでとは比べ物にならないほどの強烈な締め付けに耐えきれず二度目の精液を美青年の体内に放ったのだった。

*****

行為後独特の匂いと、そして気怠さにぐったりとしていると美青年が嬉しそうに俺に笑いかけた。

「ねぇ、僕の身体気持ち良かったでしょ?」

「…あぁ」

ここまで夢中になっておいて否定することなんてできるはずもなく、俺が素直に答えると美青年は嬉しそうに俺に擦り寄って来た。

「僕もね、ご主人様のおちんちん凄く気に入っちゃった。大きいし美味しいし…身体の相性がピッタリなんだね!」

「…」

そこは何となく認めたくなくて黙っていると、美青年の手が再び俺のペニスに触れるのを感じた。

「おい、何してやがる」

「ん~ご主人様が認めてくれないから、認めてくれるまでシようかなって思って」

可愛らしい笑顔でとんでもないことを口にするから、俺は再び頬が引き攣るのを感じた。

「やめろ。俺はこれから仕事があるんだ」

「嫌だ。ご主人様が認めるまでたっぷりシたいもん!本当はご主人様だってもっとシたいでしょ?」

「…っ!」

この後は結局そのまま第二ラウンドに入ってしまい、その日俺は初めて会社を仮病で休むことになってしまったのだった。

Fin.

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