男娼街で味わった60分の官能 (Page 4)

「ふぅっ…はぁっ…」
痛そうな様子もなければ、それなりに熱も柔軟性も持って中も広がっている。
（もういいか…）
そう思いながら挿入していた3本の指をズルリと抜き出して、もう片方の手で局部の肉を取り出した。
ローションと響の体液で濡れた手で、芯を持ち始めた屹立を握って上下に擦って硬度と質量を加えていく。
塊が完全に棒と化したところで、あらかじめ手元に置いた避妊具の封を破った。
「いいんだぞ。避妊具なんか、着けなくて。性病もっ、僕は持ってないし」
「…もう破ったから着ける」
片手で中身を取り出して広げ、滑る屹立に被せていく。
最近の避妊具が薄く高性能になったところで、直接の挿入と快感は得られない。
普段だったら、本能に負けてその誘いに甘えているだろう。
だがここで誘いに乗ったら、何だか負けた気がして悔しかった。
根元まで薄いゴムで覆い、熱を持って収縮している部分に先端を当てる。
「おめでとう、処女喪失」
自覚できるくらい下品な声音でそう言ってから、緩んで少し広がった時にゆっくり中に埋め込んだ。
「うっ、はぁっ、いぁっ」
響の口から乱れた息交じりの少し苦しそうな声が零れる。
苦しむ彼の精神とは反対に、肉壁は物足りなそうにみっちり絡んできた。
避妊具越しでも伝わる肉の弾力や熱さ、締め付けに身も心もうっとりと溶けそう気分だった。
それ以上に…
「あっ、はぁっ…んっ」
さっきまで偉そうに説教を垂れてた遣り手の面が跡形もなく崩れたのを目にして。
この男の童貞より先に処女を奪った優越感に満たされて。
支配欲や征服欲が満たされて、この上なく気分がよくて高揚した。
「っ…」
オレの形に馴染んだように程よく絡んできて精の発射を急がせる。
奥へ進むほどに鮮烈になる熱と密着感が、濃厚な官能を生み出して理性を溶かしていた。
陰茎の太い部分を超えれば後はすんなり入り、至近距離まで近付いた尻肉に下生えを撫でられる。
それはオレの性器が根元まで収まり、響を奥深くまで犯している証でもあった。
限界まで中の肉壁を広げて局部を密着させたまま、ゆるゆると下腹部を動かした。
「ひああぁっ…！」
するとさっきの場所に鈴口が当たったらしく、甲高い声とともに響の体が弓なりにしなった。
「見付けた、さっきの場所」
その言葉とともにオレはゆっくり腰を引いて埋め込んだ肉をギリギリまで抜き出し、その場所を狙って再び勢いよく挿入した。
「あっ、あぁっ…！」
「そんなに気に入ったかよ、ココが」
「あっ…あっ…」
あまりの快楽に答える余裕がないのか、からかい交じりに聞いても返ってきたのは意味を成さない喘ぎだけ。
ウォーミングアップのように一度だけ最も奥を大きく突きあげてから、一定のリズムと強さで同じ場所へ刺激を与えた。
「あっ…はっ…あぁっ」
「哀れだな。女を抱く悦びを知る前に、男に抱かれる悦びを知るなんて」
処女でも感じられる男の最大のツボ。
そこを刺激される快感は、女を抱いて中に出す以上の快感だなんて聞いたことがあった。