羊の皮を被ったオオカミ (Page 4)

「ちょ、タンマ!1回話し合おう?」

「ダメでーす!」

まぁー…かわいい顔して酷いことを言う…。

一度達して萎れた俺の情けないイチモツに、トロリとローションがかけられていく。

「うわっ!ちょ、待てって!」

重力に従って伝っていくその先には、唯一、男にもある穴がある。
穴が濡れたことを確かめたカズヤは、スッと指を1本添えて、優しく優しく撫で始める。

「ひっ!汚いって、やめろよ!」

「やめませーん!」

にこにこしたまま、優しく優しく、カズヤは指を動かしてくる。

ニチャニチャ、と聞いたことのないいやらしい音が部屋に響き始め、俺は言いようのない羞恥心に襲われる。
それと同時に、少しずつカズヤの指が中へと侵入してきた。

「くっ…なんか、変…」

「最初はそうでしょうね、でも、痛くしないためにたくさんやりましょうね」

ローションが足され、侵入した指がくにくにと中で動き始めた。
俺は違和感こそ感じるが、嫌悪感はなくなっていた。
カズヤは終始、優しく解していき、かわいい笑顔を俺に向け続けてくれた。
認めたくはないが、それが俺の緊張をも解してくれていたんだと思う。

認めたくないけど。

気付かぬうちに、萎れていた俺の息子も立派になっていた。
穴をほじくられて興奮するだなんて…穴があったら入りたい。
…穴だけに。

「そうだ、先輩。返事聞かせてくれませんか?」

「んっ…はぁ…なんの…?」

自分の思いがけない色っぽい声に驚いて、さらに恥ずかしくなる。

「俺の告白!好きって言ったじゃないですか」

もう忘れたんすか!?とカズヤは頬を膨らませてプンプンしている。
かわいいなぁ…。

そうだ、カズヤの告白からすべては始まったのだ。

「…ごめん、今はまだ正直、カズヤが好きかはわからない。でも、今のこの状況は…嫌じゃない」

カズヤは少し悲しそうに微笑み、

「キス、してもいいですか?」

と律儀に聞いてきた。
勝手にフェラはするくせに。

「いいよ。キス、しようか…」

そうして俺とカズヤは唇を重ねた。

初めは軽く、チュッチュと合わせるだけの口づけが、だんだんと相手のすべてを欲するように、唇を舐め、舌を求め合い、そして絡ませ合った。

部屋には2人の唾液の混ざる音と荒い息遣い、そしてニチャニチャと穴を解す音が響いている。

不思議なことに、キスを交わすうちに俺の穴がヒクヒクと動き始めた。
まるで、女のアソコじゃないか…。
俺は自分の体の変化に驚いた。

もちろん、触れているカズヤにもそれは伝わっていた。
さっきのキスで気持ちも高揚してしまうし、本当にカズヤの思うツボである。

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