思い描いていただけでは導かれない追憶と愛の詩情

・作

幼く愛らしい顔の天真爛漫なショウタへの思いを秘めていたセイジ。理性を失い手を出してしまったことへ戸惑うも、ショウタからは意外な行動と言葉が…?!小悪魔系腹黒誘い受け男子と、ヘタレ系ワンコ攻め男子のすれ違い両想いの切ないラブセックス!

「どうして…っ」
セイジはショウタの潤んだ瞳を見つけると、自分の中心部が熱くなっていることに気付いた。
ショウタの白い皮膚に口づけをし、さらなる衝動に駆られる。

「―――自分でもどうしてだか、わからないんだ」

自分でも…と言葉を続けようとセイジが唇を震わせると、ショウタがセイジの首に腕を回す。
回された腕はきつく絡められ、二人の距離を縮めた。

「うそ、知っていたよ。せいじさんが僕のことをそういう風に見ていたのは――」

セイジはショウタの甘い誘惑に噛み付いた。
ショウタの熱い舌をからめ取る。

「――っは」

絡まった舌の隙間から、ショウタの小さな吐息が漏れ、ため息をつきたくなった。
ショウタの吐息は耳を貫き、再びセイジの中心部を熱くさせる。

ショウタからの誘惑は、セイジにとってあまりにも甘美だ。
その幼い顔に見とれた。

――彼には“経験がない”と感じていたセイジだったが、のちに思い知ることとなる。

*****

セイジの思いとは裏腹にショウタは自分の幼い容姿を利用し“こういった行為”に慣れていた。

自分の体にセイジの長い指が触れる感触を楽しむ。
局部に指が絡まってくる暖かい感触を脳でビリビリと感じながら、カウパーを垂らす。

自分の柔肌に夢中で貪りつくセイジを可愛いと思った。

黙って受け入れるショウタの心は慈悲と悪意に満ちていた。
頬を桜色に染め、そっとセイジを見下ろす。

中にセイジの指が入った頃には獣のような口づけを二人は幾度となく交わしていた。

セイジは完全に理性を失っていた。
体内ではセイジの指が踊る。うねる自分の蜜部をショウタもわかっていた。
自分自分の中をかき回す感覚に、身震いした。

―――ああ、セイジさん。やっと、やっと自分のものになった。

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