思い描いていただけでは導かれない追憶と愛の詩情 (Page 2)
内壁を擦るように出し入れされるセイジの長い指。
ショウタよりも少し太く長い指。
折り曲げられた指の先で、一番感じる部分を突かれる。
ショウタの体は折り曲げられた指で突かれる度、魚のように跳ねた。
セイジの太い指が2本3本と増え、ショウタの男根がピクピクと天へと登っていく。
胸や脇の下、脚へ口付けられるたび、白い皮膚を憎らしく思い欲情してほしいと願った。
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ショウタの考えを飲み込むように、セイジはその胸や脇の下、脚へ口付けるたび、白い皮膚を憎らしく思った。
――このみだらな行為にショウタの感情はないだろう。二人の間に愛し合うという気持ちは。
セイジはこの恋が今一瞬だけのものと思い込み、優しく触れたいと願った。
ショウタがたびたび、「っぅ」と、小さな悲鳴をあげるのに目をつむって。
願いが痛々しい赤い花をショウタへ記していく。
数十年のショウタへの思いがやっと叶ったのだ。
大切な時間を忘れないようにと、一分一秒のショウタの姿を脳裏に焼き付けた。
指が3本入ったところで中からずるりと指を引き抜いた。
ショウタが「あぁーッ」と声を上げる。
美しいその甘美な声にセイジの興奮はさらに増していくのであった。
だらしなく垂れているカウパーをローションのように自身のペニスへと擦り付ける。
いきり立った自分自身を秘部にあてがうと、ピクンとショウタの体が反応した。
ショウタ自身からも透明な我慢汁が垂れていることに気付き、ますます嬉しくなった。
ショウタがにこりと微笑み、首を伸ばして優しいキスをくれた。
キスで我慢していた欲望が弾け、とうとうセイジはひくつく秘部を自分自身で貫いた。
ショウタの腰が反り返り、手足がぶるぶると震えている。
窮屈な痛みから逃れるようにショウタが息を吸い込む姿が目の端にチラついた。
息苦しそうに歪んだショウタの表情にも興奮を覚えた。
中から一度ペニスを引き抜こうとすると、ショウタは音を立ててセイジの腕を掴み、ふるふると首を左右に振った。
ショウタの目尻からは涙が零れそうだ。
掴んでいた腕を緩め、ゆっくりと息を吐くショウタが目をつむって口を尖らせた。
その仕草に優しく唇を落とし、歯をぬって舌を舐めた。
再び自分の首に腕が回る。
ぎゅーっと抱きしられた体温が優しく心地よい。
「ん…っ」
甘い吐息がショウタの唇から漏れる。
ゆっくりと腰をスライドさせ、暖かい中をかき回す。
「ふっ、あっあッ…っ」
動きに合わせるように漏れるショウタの声に再び嬉しくなって、腰を速めた。
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