コーヒーとご一緒に、美味しい時間をお届けいたします

・作

将来はカフェ経営を目指している大学生の海野優馬。彼はコーヒーの腕と接客業を磨くためにカフェ・モーツァルトでアルバイトもしている。常連客の税理士・木崎を夢に見るまで憧れているが半年間進展していない。そんなある日、店長との会話を聞かれて…

木崎さんの、大きくてしなやかな右手が僕のペニスを優しく扱く。

「あっ、や、だめ…」

気持ちよさに我慢ができなくて声が漏れた。

「だめ?じゃあ、やめる?」

やめる?なんて聞きながら、手の動きはずんずん激しくなって、鈴口まで擦りあげられた。僕はたまらずに木崎さんにしがみつく。

「やめちゃダメみたいだね」

木崎さんがそう言いながら、端正な顔に意地悪な表情を浮かべて僕をのぞき込む。そんな顔もとってもかっこいい。

「ほら、優馬、俺の手で最後までいって」

「あ、あ、だめ…、いく、いっちゃう…木崎さん…だめ…」

ダメじゃない証拠に自分から腰を押し付けて、もっともっとと木崎さんの手での愛撫を強請っている。

好きな人に自分の体を触ってもらえるって、こんなに気持ちいいなんて知らなかった。

「優馬、イクときには下の名前を呼んでほしいな」

左手で僕の顔を優しく撫でてくれる。嬉しくて左手に頬を押し当てた。

「優馬、可愛いね」

ぐっと強く会陰を押し上げられて、僕はたまらずに喜びを開放しようとした。

「木崎さぁん、いく…」

「名前で」

「きざき、さぁん、あ、あ、あれ?えーっと…、申し訳ありません、お名前伺っていませんでした」

「…」

というところで目が覚めた。

資格試験の勉強中に机で居眠りしちゃって、欲望丸出しの夢を見てしまったみたいだ。

「あー、途中までは最高だったのになぁ…」

ジーパンの中で窮屈そうにしているペニス慰めながらつぶやいた。

落ち着いたところで時計を見ると、そろそろバイトに向かう時間になっていた。

「木崎さん、お店に来ても大丈夫かなぁ」

夢での行為を思い出して、赤面しながら出かける準備をした。

*****

ボリュームを絞ったジャズが流れ、ゆっくりと落ち着いた雰囲気の中で香ばしいコーヒーを楽しめる。50人ほど客席があるフルサービスのカフェ「モーツァルト」ここが僕のバイト先だ。

僕は海野優馬、大学で食物栄養学を専攻している3回生だ。コーヒーの腕と接客業を磨いて将来は自分でカフェを開きたいと思っている。

モーツァルトは雰囲気や味、働いているスタッフやお客さんまで、いつかはこんな店を持ちたいと憧れている素敵な店だ。5人いるスタッフの中で、僕はおもにキッチンでのドリンク類の担当になっている。

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