初めてのラブホの相手は職場の先輩でした
職場の飲み会の帰り道、突如豪雨に襲われる先輩と、後輩の俺。帰宅を諦め泊まることにしたのだが、たどり着いた先はラブホだった。単なる雨宿りのはずが、あれよあれよと先輩のペースに巻き込まれ…!?
職場の飲み会帰り、直属の先輩から
「少し飲み直そうか」
と誘われた移動中、突然の豪雨に襲われた。
先輩は入社当時から俺を指導してくれている、頼れるカッコイイ先輩だ。
そんな先輩とのサシ飲み前にずぶ濡れになるなんて。
ついてないなぁ…。
慌てて雨宿りするも、2人とも体の芯まで濡れてしまい、このままでは帰るにも帰られない。
「先輩、どうします?これじゃぁタクシーも乗車拒否っすよ…」
んー…と少し考えた様子の先輩は、何かひらめいたようだ。
「よしっ!もう今日は泊まろう!」
そう言って先輩が向かったのはラブホテルだった。
「この方がビジホ探すより手っ取り早いだろ」
と、慣れた手つきで部屋を選択していく。
「気になるのある?」
「あ、どこでも大丈夫っす!」
平静を装うも、実は俺、ラブホに初めて来た。
先輩にバレないように、慣れた風を装うのに必死だ。
先輩はカッコイイから、何度となく訪れては女をヒィヒィ言わせてきたんだろうな…。
きっとセックスも上手いんだろう…。
先輩の背中を眺めながら、そんな邪な考えが頭の中をよぎる。
ちなみに言っておくが、俺は童貞ではない!
―――
男2人では体が触れ合ってしまうような、狭いエレベーター。
先輩の濡れた肌が、冷たくもあり、熱くも感じた。
部屋の扉を開けると、見たこともないほどの大きなベッドがある。
これがラブホか…。
これなら男2人でも余裕で寝られそうだな。
先輩に気を遣わせることもないだろう、と俺は安堵した。
「先輩、先にお風呂どうぞ」
俺は体に張り付いて不快感しかない、濡れたシャツを脱ぎながら、やたらと大きな風呂に湯をためる。
「何言ってんだ、お前も入れよ」
「いえ、そこは先輩から!」
「俺もお前もびしょ濡れ。このままじゃ風邪引くだろ。せっかく広い風呂なんだ、それに、男同士で何を恥ずかしがってるんだよ」
先輩は本気で俺のことを心配してくれている。
ここは…腹を括るしかない。
「ありがとうございます、ご一緒させていただきます!」
男同士だとしても、俺は裸を見られることを避けて生活してきた。
それがこんな形で先輩と風呂に入ることになるとは…。
「先に入ってるぞ」
俺がのろのろとしている間に、先輩が先に風呂に入って行った。
銭湯ではないからだろうか、前は隠していなかった。
この場合、俺も…隠さず行くべきだよな!?
覚悟を決めろ!俺!!
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