一緒にするだけ、のつもりだったのに
「なんなら、一緒にやりませんか?」目の前に広げられたエロ本をおかずに2人並んでオナニー?!工場で働くベテランの牧は、ある日15歳下の新人柳田と宿直室で過ごしていると何やら危険な展開になってきた!「もっとすごいのできるんですけど、やってもいいですか?」柳田のテクニックで牧はメロメロに——!
見上げれば、薄暗い室内灯を背に、俺に覆いかぶさる男の姿がある。
柔らかく外ハネした髪がふわふわとリズミカルに踊り、その度に後ろに収められた男のペニスが、痺れるような快感を体中に満たす。
全くどうしてこうなったのか…快楽に流された鈍い頭でぼんやりと男の濡れた唇を見つめていた。
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24時間体制の工場は3交代性でシフトが組まれている。現場の叩き上げとはいえ、そこそこキャリアのある俺、牧は、新人で大卒の若い男とバディでシフトを回されている。
教育係のようなものだと言えば聞こえはいいが、さすがみっちり勉強してきただけあって、俺の方が教わることも多い。
今時の若者らしいフワッとした茶髪は、ヘルメットを被るにはもったいない。
それでもこの仕事がやりたかったという柳田という男は、明るく元気であっという間に工場の人気者だ。
食堂のおばちゃんにも柳田はいつもオマケしてもらっている。
今日は久々の連続シフトなので、20時に退勤して、また翌朝7時から勤務のため宿直室に泊まり込みだ。よっぽど近所の家庭持ちでない限りは、みんな工場内で一夜を過ごす。
宿直室は決して広くはないが、それでも布団が2枚は余裕で敷けるほどあり、元気なやつらは集まって酒盛りしたりゲームをして過ごすこともある。
かくいう俺も、持ち込んでいるアルコールとつまみで一杯やってから寝るのが習慣なので、泊まり込みの日はゆっくりできて大歓迎なのだ。
今日は寒いし、柳田と鍋でもするのもいいかもしれない。
柳田に昼飯時に話すと、喜んで買い物にすっ飛んで行った。
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