攻めなの？受けなの？どっちが好きなの？？

｢あっ、奥っ、ダメっ、気持ちいい…｣

｢はっ…んっはぁ…ココか？ココだろ？｣

｢りっくん、そこダメ、頭、変に、なるぅ…！！｣

｢海っ…オレ、も、イきそっ…！！｣

＊＊＊＊＊

オレは気怠い体と尻の痛みで目が覚めた。
昨夜はハッスルしたからな！
でも、なんだこの尻の違和感は…。

ゆっくりと体を起こす。
なんだか肌が白くなってるような…？

｢なぁ、海っ…！？｣

オレは開いた口が塞がらなかった。
なぜなら…そこに寝ていたのはオレだったからだ。

慌てて洗面所へ駆け込み、恐る恐る鏡を覗くと、オレは海になっていた。

海がオレで、オレが海で…？

もしかして、オレたち…体が入れ替わってる！？

再び寝室へ戻り、海を揺さぶり起こす。

｢海っ、海起きろ！起きろって！！｣

｢んー…？｣

寝ぼけた海の…、いやオレの腕だけど。
寝返りを打った拍子に右フックをくらった。

…痛てぇ。さすがオレ、腕鍛えてるだけあるわ。

じゃなくて！

｢海！さっさと起きろ！！｣

オレ自身の顔を叩くのに少し抵抗があったが仕方ない。コイツ全然起きねーんだもん。オレそっくり。いや、オレなのか？

もう訳がわからない。

｢あ、りっくん。おは…よ！？｣

やはり、海の表情がみるみる変わっていく。
不思議がる顔、驚いた顔、そして不安げな顔…。

｢え？りっくん？ボク…？｣

｢そうだよ、多分な｣

｢て、ことは…？｣

｢…鏡、見てこいよ｣

数秒後、洗面所から海の悲鳴が聞こえた。
一体、オレたちはどうなってしまったんだろうか。

＊＊＊＊＊