この度、神の妻になりまして
十年に一度、神様の妻になる者を選出するという村の掟(おきて)に選ばれて神様の供物になった青年・ミズキ。死ぬ覚悟で神の社に向かうが実際に中から出てきたのは人間とほとんど変わらない容姿の美青年だった。ミズキはその神に一目で惚れてしまって……
自分の村には神の妻になるなんていう風習がある。村を守ってくれている神様は年に一度、祭りの日だけ姿を現してしばらくするとまた社に帰ってしまう。人間にしか見えないその風貌を見て、神様なんて嘘なんじゃないかと思ったこともあったが、親たちは口をそろえて『全く年を取っていない。本物の神様だ』と言う。
神の妻といっても男色の気がある神様らしく、選ばれるのは村の中の青年。そして運悪くその妻、神の生贄として選ばれてしまった。
「捧(ささ)げものとして参りました」
「震えているではないか。心配するな、悪いようにはしない」
捧げものとして綺麗に着飾られたが、神様はクスクスと優しく笑って「窮屈だろう、好きな格好をするといい」と言って触れただけでわかる上質な布の服を渡してくれた。
神の妻になった者は二度と村に戻ってくることはなく、どんなことをされるのか、どんな周期で神の妻を要求されるのかわかっていないことだらけだった。
*****
「神様、着替えてきました。僕に何かできることはありますか?」
「よく似合っている。ここに座りなさい」
「はい……んっ、ちゅっ」
「そのまま私にすべて任せていればよい」
ちゅ、ちゅと何度も口を重ねられると気持ちいい感覚と共に、なんだか体がポカポカと温かくなってくるのを感じる。
「なんか……体が……」
「私の神力を流し込んでいる。今はまだ弱ったお前の体の回復力をあげているだけだが……これ以上流し込むと、もう人間には戻れない」
「帰る場所もないし……好きにしてください」
「わかった。そなたを私の妻として迎え入れよう」
「妻……」
神の妻になると決まった時点で村に戻ることは許されない。神の妻になる者は幸せになれるなんて村では言うけど、その一縷(いちる)の望みにかけたい。神様に気に入られたのかはわからないけど、すぐに殺されるなんてこともなさそうだ。
ちらりと部屋を通る際に見えたけど、豪華な食事もあって、この服だって村では見たことがない上質なものだ。それもだけど、優しそうに見える神様の妻になりたいと一目見て思った。
「こういったことは初めてで……」
「大丈夫だ。これを塗れば痛みが減って、気持ちよくなれるだろう」
「なに、これ……?ぬるぬるする……」
「潤滑油だ。さあ、足を広げて」
「恥ずかしいです……こんな姿……」
足を広げて、お尻の穴に潤滑油を塗りこまれる。神様の指が潤滑油のおかげでお尻の中にするっと入ってしまって、動かされるたびに気持ちよさを拾ってしまう。
「私しか見ていないよ。妻の体が傷つかないよう丁寧にほぐそう」
「もういいから……一緒に気持ちよくなりましょう……」
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