まるで溶けたアイスのような (Page 2)

「ンン、」
「なに? 好きでしょ、俺のキス。ちょっとだけのご褒美だよ」

 そう言いながら角度を変えて何度も口の中を吸われた。舌の動きと共に腰も揺れて、彼の立ち上がった性器がぐりぐりと押し付けられた。

「ンッ、ふあっ、め、めがね……」
「ん? ああ」

 彼に腕を抑えられていて、ぶつかる眼鏡を取るに取れないでいた。両腕が解放され、邪魔になっていた眼鏡を外すことができた。
 外したそれをテーブルに置くために前のめりになったら、彼が耳をペロリと犬のように舐めてきた。

「っ、なに」

 彼は答えず耳たぶを噛み、溝に舌をはわせ、耳の穴にまで舌をネットリといれてきた。

「ッひあ……ちょ、と」
「んむ、はぁ……。よしよし、お前のも立ってきたな」

 僕のズボンの膨らみを見て彼はそう言うと、もぞもぞと動いてズボンからパンツからすべて脱ぎ捨てていった。彼の立ち上がる性器と、ヒクついた後孔が晒される。僕の下半身がズクンと一層重くなった。

「ご褒美はおしまい。次は誤字の罰な。お前は俺に触っちゃダメ。見てるだけね」

 そう言って彼は僕の足の間に座ったまま、見せつけるように自分の性器を擦り始めた。

「んー……あ、はあっ、……ふ、う、」

 シュ、シュ、と手と性器の肌が擦れる音と、目の前でこぼされる色っぽい吐息。彼の背中が快感で丸まっていくごとに後ろの穴が物欲しそうに疼いているのがよく見えた。

「ん、んむ、……、ぷは、修平、見える? 俺のここ。修平のこと欲しくてしょうがないのに、お前が課題を誤字ったから入れるの我慢してんだよ」

 彼は自分の右の指を舐めてから、張りつめた肉棒と二つの垂れた玉袋をどかしながら後孔を広げて見せてきた。そしてツプ、と指先が入るとそれはすぐに埋まっていった。

「んあぁ……しゅうへ、……んん、……はあっ、」

 ろくに濡らしてもいないのに彼の指は易々と埋まり、その様子に僕の下半身の欲の塊が彼の中に入りたいと主張して、痛いくらい張りつめた。

「優希、い、いれたい」

 彼の眉尻の下がった艶のある表情に、イタズラっぽい笑みが加わった。

「えー。どうしよ」
「……いれさせてください」
「ふは。必死かよ」

 彼はそう言うと僕の膨らんだ下半身を指先で撫でながら続けた。

「いーよ。あ、でもその代わり、次の課題はちゃんと確認しろよ」

 僕は肯定の返事を即座にした。

「よしよし。それじゃ……はやくナカかき回して」

 夏のアイスのように甘くベタベタに溶けた声で、彼はそう言った。

Fin.

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