尻拭いは自分の手で
大きなミスをし、一族の会社を倒産寸前まで追い込んだ大石翔太(しょうた)。そんな彼に手を差し伸べたのはかつて翔太がいじめていた菊田智(さとし)だった。会社を助ける交換条件として智のものとなった翔太は毎日陵辱され、調教されていく。
ほの暗いマンションの一室。その部屋からは毎日のように淫らな音が響いていた。
「ほら、もっとちゃんとしゃぶれよ。相変わらずヘッタクソだな」
「ん……ぅん、むぅ……」
「何その目。何か言いたいことでもあんの?」
智の陰茎を咥え、床にへたり込みながらも彼を睨んでいた翔太。対する智は翔太の態度にイラついたのか、腰掛けたベッドから少し腰を進めて翔太の喉奥に無理矢理自らの陰茎をねじ込んできた。呼吸が苦しくなり、思わずむせて口を離してしまう翔太。
「誰がやめていいって言った?」
「ひ……っ!ごめ、なさ……」
冷たい智の目とパシン!という乾いた音。頬をたたかれた翔太は床に倒れ伏しながらも次に襲いくる行為にただおびえていた。
「あー萎えた。さっさと尻出してくれる?」
「は、い……」
翔太はおずおずと脚を広げ、身体の中心を智にさらけ出す。
「言うことあんだろ?」
「……お、れの……しつけのできてないお尻……調教、して、ください……」
「……ぜんっぜん興奮しねーな。でもまぁいいや」
そう言って智は己自身のモノを取り出すと、慣らしもせずにいきなり翔太のナカへ突っ込んだ。智の大きいモノをいきなり突き入れられた痛みに翔太の目からは涙が流れた。
どうしてこんなことになってしまったんだろう。翔太は数ヶ月前に思いをはせた。
*****
翔太の一族は代々会社を経営している。翔太は会社を継ぐべく育てられた。そして彼が大学を卒業し、役員として入社した後すぐ大きなミスをしてしまった。そのミスにより翔太の会社の経営は大きく傾き、もう倒産するしかない、誰もがそう思った時に手を差し伸べて来たのが智だった。
翔太は知らなかったが、智は大学卒業後に起業して大成功を収め、今や知る人ぞ知る若社長として活躍しているらしい。
智が翔太の一族に提示した条件は二つ。一つ目は、資金援助をする代わりに大石グループは自身の会社の傘下に入ること。二つ目は、今回の事態を引き起こした翔太をクビにし、身元を智に引き渡すこと。
困り果てていた一族は二つ返事でその条件を飲み、翔太は智の元へやってきた。もしかしたら挽回(ばんかい)のチャンスを与えてもらえるのかもしれない、翔太はそんな淡い期待を持って智の会社の門をたたいた。しかし、その期待は智の顔を見た瞬間打ち砕かれることとなる。
「久しぶりだな、翔太」
そう言って微笑む智の目は全く笑っていなかった。それもそうだ。翔太は学生の頃、智のことを酷いいじめにあわせた主犯だったのだ。
「お、ひさしぶり……です」
何とか言葉を絞り出した翔太に、智は冷たい笑顔を崩さずに言い放った。
「俺の会社にお前の席はないよ。だけど、仕事は与えてやる」
そして地獄の日々が始まった。
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