幸せな耳フェチのおはなし (Page 4)

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 泊まる離れに着くと、部屋の中は冷房がはいっていて涼しく、テーブルには汗をかいたデキャンタに涼やかな色の緑茶が入っていた。グラスも2つ伏せてある。
 靴を脱いで先に上がった京一は、グラスに緑茶を注ぎ手渡してきた。
「ひとまず、運転ご苦労様!ありがとうね」
「い、いやそんな…」
 強引にここまで引っ張ってきたのは、どこからどう見ても嫉妬でしかなく、自分としてはちょっと恥ずかしい。
――みっともないとこみせちゃったな…
 雅人は、緑茶を一息に飲み干した。
「ごめんね、ちょっと気分悪かったよね」
 あぐらをかいて座った雅人の背中からしなだれるように、京一は寄り掛かり、額を背中に押し当てた。
「い、いや俺こそ嫉妬丸出しでみっともないっていうか、…なんかごめん」
「昔は確かに結構きてたのは本当だけど、みんな仕事でだったし、恋人と…きたのは本当初めてで…。すごい楽しみにしてたのに、最初から俺ちょっと調子のって失敗しちゃったかな」
「え、なにが?!京一はなんも失敗なんかしてなくない?俺の段取り悪いばっかりでさ?」
 予定通りのチェックインができていれば、遭遇することもなかったはずだ。多分そういうふうになってたはずだ。
「だって…車の中でしたとき、めっちゃ濃かったから…今日のために溜めてたのかなって…俺が先走って台無しにしちゃったから」
「っおい!まてまて!確かにさ、オナ禁してたよ?でもそれがあの程度で済むなんて思われたら心外なんだけど?!」
 言い当てられて、びっくりもしたけど俺の性欲ちょっと侮ってない?
「…じゃあ、もう我慢しないでヤリまくっちゃう?ここでの思い出更新させてよ」
「モチロンだろ…っと、よいしょ」
背後の京一をぐるりと前に引き寄せ膝の上に座らせると、目一杯耳の近くで囁いた。
「ちょ〜まかせて」
 抱き合いズボンを脱がせあいながら、2人の舌は濃厚に絡みあった。唾液を奪い合うようにすすり、歯茎の裏を舐め合い、唇にしゃぶりついた。興奮で唾液は粘性を帯び、口の端から糸となって垂れ下がっている。
「乳首、また勃ってるよ?」
 汗でしっとりと身体に張り付いたTシャツの上から、プックリと隆起した乳首をカラカリと爪でひっかけば、京一の身体はビクっと揺れ動く。
「あんっ!もっと…こっち…もやって…」
 尻を揉みしだいていた反対の手も胸元に促され、両手の人差し指の爪で、カリカリと乳首を刺激した。
「あんっ!あ、あぁっ、…きもっちぃっ…!」
 合わせた唇の間から、もれる吐息が熱い。お互い硬度を増した下半身を擦り付けあいながら、乳首を弄るのに夢中になっていた。

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