幸せな耳フェチのおはなし (Page 8)
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風呂からあがり、着替えた京一はパンツにTシャツ一枚という最低限の衣類だけ身につけている。
「京一、そういえば荷物すごい少ないけど、着替え持ってこなかったの?」
「うん、だってどうせ部屋の中でヤリまくるだけだし、宿の浴衣もあるし、下着と洗面道具だけだよ」
しごく京一らしい返答だった。
「というか、雅人は荷物デカすぎじゃない?1週間もいるわけでもないのに何が入ってるの?」
「…ふっふっふっ。気になる?気になっちゃった?」
「ナニ、なんなの?」
「ジャジャーン!!」
雅人は持ってきたバッグの一つをひっくり返すと、中から出てきたのは、カラフルでいやらしい形をしたさまざまな大人のおもちゃだった。
「わーぉ!ずいぶん持ってきたんだねー!ローターに、アナルビーズ、あっ3点ローター?…やだっ、このディルドーすごいエグい!!」
目を輝かせて京一は品定めをはじめた。
「こんだけあれば、京一も満足できるかなってさ」
「やだもう〜!雅人大好き!」
「オレも!」
雅人は、京一引き寄せて大好きな耳元で囁いた。
「エロいとこ、もっと見せてね」
――愛する恋人はステキな耳の持ち主で、エロエロで、心も身体も下半身も、もう最高だよ!
2人は離れから一歩も出ることなく、三日三晩幸せに過ごしましたとさ。
Fin.
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