春と夏のあいだに (Page 4)
すでに反りあがっている自身は限界に近く、小さく息が漏れる。
ちらりと彼のほうをみると、ぱちりと目が合う。かけていたシルバーフレームのメガネが時折曇って、色素の薄い瞳が見え隠れする。
合間に見えたのは、電車で会ったときの、あの表情。不思議と目が離せない、可愛らしい表情。
「…俺の口の中、出してもいいよ?」
先端に口づけながら、彼がそう言う。手のひらで竿全体を擦り上げられながら、先端をキツく吸われて、もう余裕がない。
「…っ、やばい、イキそう…っ」
「ん…っ」
その瞬間、亀頭辺りを甘噛みされ、俺はあっ気なく果ててしまった。ごくり、と喉を鳴らした音で、彼が口内で白濁を受け止めたのがわかった。
メガネや頬に、受け止めきれなかった飛沫が跳ねていて、ひどく扇情的だ。カチャリ、と音をたてて彼がメガネを外す。
メガネを外すと、少しだけ幼く見えるその様子が、愛しいだなんて思ってしまった。
はぁ、はぁと荒い息を整えながら見やると、彼は悪戯っぽい笑みを浮かべながら、俺の額にキスをする。
そして、自分自身のズボンと下着を脱いで、俺の顔の上に跨った。
「…ね、舐めっこしよ?俺、舐められんの好きなの」
「えっ…?!いや、俺、そんなのしたこと…」
「彼女だと思って、いやらしく舐めてくれたら、それでいいから。お願い」
返事をする前に、彼の尻肉が頬の辺りに当たった。もうここまで来たら、汚いとか、汚くないとかそんなことどうでもいい。理性のタガが外れたついでだ、言われるがままに尻たぶをつかんで、後孔の周りをべろりと舐めあげてやった。
「…っ、んん、じょうず…っ」
その間も彼は俺の股間をまさぐりながら、内ももに噛みついたり、竿をぺろぺろと舐めたり、俺への刺激を止めることはない。
俺は唾液まみれになるほどにアナルを濡らしては、キツく吸い上げ、時折太ももの隙間から双球を優しくもみしだいてやった。
「っ、あ!やだぁ…、きもちいい、っ!」
「俺も…っ、気持ちいいっす…」
じゅるじゅると音を立てて、その入り口をさらに責めてやる。ひと際高い声が彼の口から漏れて、萎えていたはずの自身が、また熱を取り戻すのがわかった。
「…ね、もう入れて…おっきいの、お尻に入れてよぉ…っ」
そう懇願する声が聞こえてきて、彼の細い体を抱き上げた俺は、自分の腰の上に跨らせる。ぐちゃぐちゃになったアナルに自身の先端をあてがって、その腰を掴んだ。
「…っ、やあ!」
一気に腰を引き寄せて、ぐちぐちと鈍い音をたてながら突き上げた。女相手には感じたことのない内壁の締め付けに、呼吸が苦しいほどの快感が押し寄せてくる。
「…っ、かたくて、おっきい…っ、やば…いっ」
「そりゃどーも…っ、あんたの中も、思ってたよりキツキツで最高…」
うるさい、って憎まれ口を叩いたから、体を起こしてその唇をふさいでやった。
彼の手が俺の背中に回って、密着する。
彼のシャツが汗と体液でぐちゃぐちゃに濡れていて、さらに興奮を高めた。彼の尻が俺の腰の上で跳ねるのに合わせて、奥をえぐるように突き上げてやる。そのたびに、最奥がきゅうきゅうと俺を締め付けて、離さない。
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