王族と奴隷 (Page 2)
「さてと、お前みてえなノンケは俺を見ただけで求めるよう調教が必要だな。ただ、まずはやり方を俺が教えてやる」
そう言うと、俺を四つん這いの体勢にさせて、俺の中に突然何かを入れてくる。
張り裂けそうな痛みで、俺は思わず「っああああんっ!いぎっ…!」と声をあげてしまった。
「俺様は慣れてるからすぐに気持ちよくなる」
ジャミル様は腰を振りはじめた。
肌のぶつかり合う音が響く。
「あっ、あっ、あっ」
擦れるのが、なぜだか気持ちよく感じた。
俺のものが少しずつ勃ち上がっていく。
俺は男の人なんて好きじゃないのに。
なんでだろう。
「さてと、俺様もそろそろ出させてもらうぞ」
ジャミル様は腰を振り続ける。
「この姿勢、はず、かしぃ」
俺は漏れてしまう声の合間に、そう漏らした。
ジャミル様はその言葉に「そそるねぇ」と笑う。
「そら、中に出すぞ!」と一言。
「おれも、こえがでちゃ、う」
「出せ!」
「っあっ、なんだよ、これっ、おれ、男の人に、こんなことされて、こんな姿勢見られて、それなのに、ん、あっ、ああああっ!」
俺のものも勃ち上がりきっていた。
「イクぞ!」
温かいものが俺の中に放たれた。
それと同時に、俺のものも白い液体を吐き出した。
*****
「じゃあ、また明後日に来る」
ジャミル様はそう言うと、何も言わずに去ろうとした。
「ジャミル様は、なんでこんなことを?」
じんじんと重い腰を持ち上げて、ジャミル様の顔を見て、俺は聞いてみた。
「……」
無言のまま、ジャミル様は去っていった。
次あの人が来るのは、いつなのだろう。
俺はぼんやりと窓から見える外を見て、そう思った。
Fin.
最近のコメント