遊びのつもりが初恋になった話
ゲームも女も金で買える、次男に責任感も我慢もない。悟(さとる)はそんな環境で育ち、暇を持て余していた。媚を売る相手や金さえ払えば何でもさせるプロとは違う相手とセックスがしてみたい。経験したことのない同性とのセックスに興味を示した悟は世話役である透吾(透吾)にセックスの相手を求めて…
最新のゲーム機も携帯も、それこそペットも女も何でも買い与えられるものは得てきた。
下手な女に種付けしないよう、それ用の女は自宅に何人かいたし、飽きるほどやった。
家業は長男が継ぐことになっているし、次男の悟はとにかく問題行動だけ起こさないようにと甘やかされて育てられた。
暇潰しで勉強にハマっていた時期もあったせいか、勉強も頭を抱えるようなことはない。
父親は大きな取引があるらしく、先月から監視が厳しくなり、思うように外で遊ぶことができない。
「次はどうすればいいんだ?」
「……洗浄はしてありますが、念の為スキンをしてください」
下半身を露出し、自ら後孔に指を突っ込んでいる男に問いかけると、淡々とした答えが返ってくる。
質のいいスーツジャケットは着崩れてシャツのボタンも外れているのに、ネクタイだけはしっかりと締められたままだ。
ワックスで固められた髪も乱れて、眼鏡のレンズに触れている。
「ったく、男は面倒だな。入れるのに何日かかるんだよ」
悟が透吾に男の抱き方を教えてほしいと言ったのは、もう一週間近く前になる。
すぐに手配すると言った透吾に、プロが相手じゃ意味がないと訴えかけ、特殊なプレイ以外ならと了承を得た。
大抵のことにはすぐに対応する透吾も予想外だったのか、少し時間がかかると言われてから一週間だ。
透吾はジャケットとシャツを脱いでベッドから落とす。
ほぼ全裸、しかしネクタイだけは相変わらずゆるめていない。
「それで?」
「あくまで抱くだけですか?前戯が不要でしたらそのままどうぞ」
「前戯が必要な場合は何をすればいいんだ」
「……女性と同じですよ」
女なら飽きるほど抱いてきた。やり方は同じだろうと早速胸板を撫で回しながら、少しずつ感度を上げて乳輪を爪先でなぞる。
何度も乳輪をなぞり、形を変え始めた乳首を爪で弾いて反応をうかがうが、ないに等しい。
乳頭に軽く爪を立てて埋め込んでみても、全体を指で摘んでみても、吐息すら漏らさない。
「は?お前不感症なのか?」
「いえ、不感症ではないと思います。…申し訳ありません」
後孔は十分にほぐされてヒクついているが、お互いの陰茎は反応していない。
悟も男が好きなわけではないからこれだけでは勃起のしようがなかった。
プロの女相手なら少し乳首をいじるだけで濡れるし、気分よく抱けるようにほどよく喘いでくれる。
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