遊びのつもりが初恋になった話 (Page 3)
我慢されるよりイってくれた方がわかりやすくて嬉しいとさえ思う。
透吾が身の回りの世話をするようになって5年になるが、乱れた姿は初めて見た。
早く出すものを出して気持ちよくなりたいと思うよりも、もっと乱してやりたい。
眼鏡を外させてベッドサイドに置くついでにスキンを取り、ネクタイをほどいてやろうとした手を掴み止められる。
「…勤務中ですので、どうかこのまま」
性サービスのプロじゃないから悟の気分がよくなるようなサービス精神はない。
だから我慢できずに達してくれたのは嬉しかったし、もっとと思ったのだがプロじゃないからこその発言だった。
何をされても仕事の延長、個人的な行為ではない。わかりきっていることを念押しされたようで気に入らない。
萎えそうになった陰茎を扱き、スキンをつけられる状態までもっていくと透吾も理解したのか脚を開く。
仕方なくやらせている、時々そう言われているようで悟は苛立ちを募らせた。
スキンに付着していたローションを後孔に塗りつけ、ゆっくり挿入していく。
後孔に入れるのは初めてだが、女と比べると締めつけが全然違った。
まず入れるのに手こずり、やっとで雁首を入れても思うように腰が進まない。
その上、透吾は圧迫感があるのか苦しげに眉をしかめて身体を強張らせている。
「力、抜けよ…これじゃ入んないだろ」
「…っ…は、ぁ……ッ…あっ」
「…あ?…あー、前立腺か…」
「さ、とッ…んんんっ…アッ待って…ひっ」
押すも引くもできない締めつけに困り果て、姿勢を変えさせようと片脚を持ち上げれば透吾が反応を変える。
押し込んだままの亀頭に当たる、感触が異なる場所。奥まで入れられない代わりに腰を捻ってそこに触れると、後孔が伸縮しながら陰茎を奥へと誘った。
弛緩した後孔は少し力を込めれば簡単に陰茎を飲み込みそうだが、悟は挿入よりも前立腺を刺激することに集中する。
トントンと膨らみを突っつくとヒクヒクと震えながら陰茎が勃ちあがり、透吾の視線が泳ぐ。
背を反らして逃げようとする腰を掴み、何度も膨らみを突っつけばひっきりなしに喘ぎを漏らす。
「…なあ、気持ちいい?」
「はぁ、あっ…んぅっ…、…あっま、たっ」
「ダメだ、イくな」
膨らみを亀頭でなぞるようにして挿入を深め、根元まで埋めると先端が奥まった箇所にある窄まりを押しあげる。
今度はそこを突っつくように腰を打ち、ベッドを軋ませてやった。
腰を揺すられるたびイきそうになるのか、自分で陰茎を握り必死に耐える姿に興奮を覚える。
気持ちよくしたいと思ったのは初めてだった。
正直、イきそうならイけばいいと思う。快楽を制限させる趣味はない。
ただ、透吾が我慢する姿は色っぽくて、理性を崩したくなるのだ。
最近のコメント