チンピラたちの秘密の夜

・作

新入りヤクザの吉木誠は、若頭・桑原に呼び出されホテルへ。桑原お気に入りの男娼・シンに出会う。ノンケの吉木に対し、愛想のないシン。しかし桑原が提案したゲームがきっかけで2人は交じり合い…玩具や媚薬を使ってエスカレートしていく行為の果てに、吉木はオトコを知る…!

部屋に入ると桑原のペニスを根元まで咥えた全裸の男が、吉木誠に白い尻を向けていた。

「桑原さん、お持ちしました」

「おう、夜中に悪かったな。こいつがどうしても要るって聞かなくてよう」

桑原は股ぐらに顔を埋める男の頭を鷲掴みにし、さらに喉奥へペニスを押し込んだ。

「んっっんんぐっっっ…」

男は苦しそうに悶えたが、すぐに桑原の肉棒を美味しそうに喉でシゴき始めた。

四つん這いで突き上げた白い尻を左右に揺らしながら、太ももまで我慢汁を垂れ流していた。

新入りの吉木にとって、若頭と男娼の情事ほど目のやり場に困るものはない。

「おい、シン。お待ちかねのやつが来たぞ」

シン、と呼ばれた男娼は惜しそうにペニスから口を離すと、吉木の方を振り向いた。

美しく、妙に色気のある顔立ちだった。

脱色した髪と同じ薄茶色の瞳。

桑原の巨根を咥え込んでいたとは思えない細い顎。

年齢はやっと20歳を越えた頃だろうか。

吉木はしばらく会っていない6つ下の弟を思い出した。

「邪魔すんなよ、忠犬」

吉木をにらみ付ける整った顔は反抗期の頃の弟より憎たらしかった。

桑原をしゃぶっていた時の従順な可愛さは跡形もない。

「なっ…なんだてめぇっ!」

「よせ、吉木」

桑原の一声で、吉木は荒げる声を飲み込んだ。

「…すいません」

40代にして本家の若頭を勤める桑原篤之には、特別な魅力と凄味がある。

鍛え上げられた肉体に手首まで彫った龍の刺青はもはや、芸術品だった。

それに、女も男も泣かせてきたという巨根の持ち主で、その精力は衰えを知らない。

吉木は頭を下げながら、つい桑原の股間に目が向いてしまう。

今夜の桑原は一糸纏わぬ体にメガネという格好で、ノンケの吉木でも思わず生唾を飲むほど卑猥だった。

「ヤクザさんこわーい」

シンが桑原の下半身に抱きつき、ペニスに頬づりをした。

桑原は微笑みながらシンの髪を撫でていたが、急に鷲掴みにするとイキり勃つ男根を一気に口へ突っ込んだ。

「ぁんんぅぐぅっっ!」

「…お前が頼んだんだろうが、シン」

子どもを叱りつけるような優しい口調とは裏腹に、桑原は加虐心に酔った笑みを浮かべていた。

「…あっぬぐぅっ…ぐうぅンっ…ン」

シンの喉が、ゴキュ、ゴキュ、と呼吸音でも喘ぎ声でもない音を立てている。

唾液と我慢汁がいくつもの筋になって、涙のように口から溢れた。

「吉木、持ってきたやつ出せ」

慌てて吉木はスーツのポケットから頼まれていた薬を出した。

小さなカプセルに入った媚薬。

性的興奮にのみ作用する都合のいい薬で、日本ではほとんで出回っていない。

これほど高価な媚薬を男娼に使わせるとは、桑原はよほどシンが気に入っているのだと吉木は思った。

「お前がケツに入れてやれよ」

「え?…自分がですか?」

桑原は含み笑いを浮かべながら、シンの小さな尻を両手で左右に広げた。

「上の口はお仕事中だもんな?」

シンは女豹のように反った背中を震わせてうなずいた。

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