浮気なアイツをこらしめたい
山野井悟は、池谷広樹との待ち合わせに心を躍らせていた。いつもの自分の部屋でなく、今晩はホテルでの熱い一晩を過ごす予定だった。準備も万端、ドアを開けて速攻セックスが始まった。そこに突然セックスフレンドの守山考司が現われた!しかもこの2人どうやら結託しているらしい?!「覚悟してくださいね」2人がかりで浮気者悟への制裁がはじまった。
閉め切った室内に響く濡れた音と、3人分の熱い息づかい。
山野井悟は本日5度目の精を放った。もうすっかり薄くなった白濁は量も少なく、射精を果たしたペニスはくったりとしている。それでも悟は、解放されることなく四つん這いで貫かれたまま揺さぶられている。口内に咥えているペニスは喉の奥の方まで犯してくる。
散々いじられた乳首は痛ましいほど紅く腫れ上がり、身体中誰のともわからない精液にまみれ、見るも無惨な様相だった。
「ひっんんっ、もっもうゆるしって、ぁうっ!」
「ダメですよ、あとせめて2回はイッてもらわないと」
「そうそう、がんばれサトル?お前なら余裕でしょ?」
「あんっ、そんなっ、もうむりぃっ!あっあんっ!」
身から出たサビとはいえ、さすがに限界が近いのだろう。
——こ、こんなことになるなんて…
遠くなる意識の中で、悟は自分の行いを振り返っていた。
*****
「珍しくない?ホテルでしようなんてさ」
「いやだった?」
「ううん!むしろ新鮮でちょっともえちゃうっ!」
悟はこの日、恋人の池谷広樹とデートだった。
恋人とはいえ、昼から仲良く手を繋いでというわけではなく、いつものバーで飲んで、悟の家で熱い時間を過ごすのが定番のデートコースだった。
恋多きといえばまだ聞こえはいいが、悟はかなりの浮気性だった。それでもいつも本人にはバレることもなく、なんとなくフェードアウトでお別れというくらいの、そんな関係が悟も心地よく後腐れないセックスライフを謳歌(おうか)していた。その中でも、広樹はかなり長く続いている方だった。大勢と身体を重ねてきたが、広樹との身体の相性はピカイチで、それこそ広樹との長続きの秘訣(ひけつ)だった。
今日の予定を聞いたら「たまにはホテルでも行かない?」というものだから、多少は驚きつつも、新鮮な快感が得られるだろう期待に、疑うはずもなく快諾したのだった。
夜8時、ホテルのロビーで広樹を待ちながら入り口を伺っていたら、背後から声をかけられた。
「お待たせ、ずいぶん早かったんだね?」
「うん、仕事も早くあがったから急いで来ちゃった」
「そうなんだ、俺も結構早く着いちゃってさ。先にチェックインしといたんだ」
そういうと、広樹は人目もはばからず悟の肩を抱くとエレベーターの方へ歩き出した。悟は、いつもとは違う広樹の様子を伺った。
「広樹どうしたんだよ?なんかあった?」
「…いや、ごめん。なんか待ちきれなくて」
「そうなんだ、ふふっオレも…」
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