フラれて掘られて (Page 3)
「んー……っ…なんだろ、そこ気持ちいいかも…」
「ここ?それならもっと気持ちよくしてもいいかな」
亀頭をしゃぶりながら、唾液で濡れた指が睾丸の下にある膨らみをなぞる。
指が会陰部を往復するたび、くすぐったいような、気持ちがいいような、不思議な感じがした。
そういえば、ラブラブだと思ってたけど春人にここまで丁寧にフェラされたのって最後はいつだったっけ。
愛情は薄れるどころか倍増してる、マンネリなんて無縁、そう思ってたのは俺だけで、春人は俺とやるのも嫌だったのかもしれない。
やってる最中だっていうのに泣けてきて、浮気されても追い出されても、やっぱり春人のことが好きだったと再確認する。
つばさは手を止めて不思議そうな顔をしながら、俺をじっと見ている。いい歳した男が泣いてりゃ萎えるか。
「…あのさ、信也は本当に何も感じなかった?」
「あー?何の話?今ならちゃんと気持ちよく」
「自分が何故タチなのか、とか…春人くんもそうだけど」
「……どういうこと?っあ…おいっ」
「待ってね、すぐ信也のいいところを教えてあげる」
何故も何も、春人は俺の初めての恋人だ。気づいたらそうなっていたし、特に何も考えていない。
おかしな質問をしたつばさは俺の返事を待たず、後穴に指を入れてきた。
思ったよりすんなり入ってきたことに驚くばかりで、どう反応していいのかわからない。
関節が縁に当たると少し痛いような気はするけれど、それより体内で動き回る指の方が気になる。
腹の中を探られるのってこんな気分なのか、なんて今更知りつつ、つばさの指がある一点に触れた瞬間ゾワっと鳥肌が立った。
途端に腹の奥が熱を持ったみたいに熱くなる、出したくもない声が出て恥ずかしくて仕方ない。
「んんっ…っ……うぁっ…」
「ここだ、…信也はネコちゃんだし、春人くんはタチだし、二人の話を聞いてからずっと不思議だったんだよ」
一目惚れだって言っていたのにいつ、誰に聞いたのか。
聞きたいけど、トントンと指で前立腺を叩かれると言葉が消える。
春人はこんなすぐ気持ちよくなってなかったな、3回目くらいでやっと気持ちよさそうにしていた覚えがある。
比べようがないから知らなかっただけで、俺は下手だったのかもしれない。だから春人に振られたのか。
「ねえ、今春人くんのこと考えた?気持ちよくなれるのは君の才能、体の相性だよ」
「んぁっ…あ、そこっ……つ、ばさ…ッ」
「気持ちいいよね、可愛いよ」
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