図書室の君 (Page 2)
「んん…ッ?!」
身体の痛みと違和感で意識が唐突に覚醒した。
場所はどこだか分からないけど、僕は何故か裸で、七瀬君の…ペニスを…お尻に入れられていた。
「なん…なんで、こんなことっ…」
「ずっと好きだった、だから僕に抱いて欲しいって佐々木君が言ったから…、こうしてるんだよ?」
図書館で盗み見た綺麗な横顔とは違う、額に汗を浮かべて腰を振る七瀬は、ほんのりと僕を憐れんだような微笑みで見下ろしていた。
まずい、これはまずい。そう思うのに、僕の身体は勝手に気持ち良くなってしまう。
でも、時折眉を寄せて快楽を逃がすような表情をする七瀬君はやっぱり綺麗で、そんなことを考えている場合じゃないのに、見とれてしまう。
「七瀬…っ、く…ん…」
やめてほしいと言うつもりだったのに、思いの外甘えた声が出てしまって、それ以上声が出せなくなった。
ローションか何かで奥まで濡らされた僕のお尻は、七瀬君の固くなったものを簡単に出入りさせていて恥ずかしくてたまらなかった。
混乱しているのに感じてしまって、わけが分からなくて泣いていることも、僕の羞恥心を倍増させる。
七瀬君が根元まで突き入れるたびに、僕は体中がびりびりと痺れるような快感を覚えてしまって、どうすることも出来なくなった。
「…えっちな顔…。もっと気持ちよくしてあげる…」
七瀬君の手が、僕の身体の中心で先走りを零しているペニスをゆるく握った。
「ひ、いっ、っ…!」
ぐしょぐしょに濡れたペニスを扱かれて、僕は堪えられずに射精してしまった。
「あ、締まる…っ…」
くっと歯を食いしばるような表情をして、七瀬君は動きを止める。
これで終わりだと思ったのに、七瀬君は僕の脚を抱え上げた。
「ちょ…っと、待って…、なに…」
「危ない危ない…、イッちゃうところだった。佐々木君が可愛いからもっと鳴かせちゃおうかなって、思って」
七瀬君の手が、僕の膝を押さえている。
止めようと思う間もなく、七瀬君は奥を打ち付ける様に腰を大きくグラインドさせた。
ばちん、と音がするほどに奥を突かれて、僕の喉から悲鳴が上がる。
「は…ァ、いや、だ、もう、イッたのに…ッ」
「残念だけど、僕はまだだから…もうちょっと鳴いてて…」
七瀬君は、僕の状態なんて気にもしない様子で腰を振る。
そのたびに、パン、パンと肉のぶつかり合う音がする。
「あっ、アッ、あぁっ、あっ」
奥を突かれる刺激で、僕は声を上げてしまっていた。
「佐々木君って、もしかして初めてじゃないんじゃないの…?お尻でこんなに感じちゃうなんて…えっちだなあ…」
腰を動かしながら、そう呟いた七瀬君の声は低く掠れていて、色っぽくて、僕は背中がゾクゾクした。
「ちが…っ、そんな…、したこと、ない…ッ、こんなこと…っ!」
「そうなんだ。でも、すっごい気持ちいいって顔、してる。可愛いね…」
「してな、してない…っ」
七瀬君は、はぁと息を吐いてから、額に張り付いた前髪を手の甲で乱暴に拭いながら、
「気持ちいい、って、言ってよ。聞かせて欲しいな…」
耳元で、七瀬君が囁くようにそう言うけれど、僕は恥ずかしくて、ただ首を振るしかできなかった。
すると、それまで激しく打ち付けていた腰の動きが、僕の気持ちいいところを探そうとするように変わって、浅く深く、ランダムな動きになった。
「あっ、あぁ…!」
「ほら、気持ちいいね…っ?言ってごらん、気持ちいい、って!」
「き、気持ち、い…、気持ちいい…!」
言われるままに気持ちいいと繰り返したら、それまでよりもずっと、体中が敏感になってきたような気がした。
「ああっ、七瀬君、気持ちいいっ、気持ちいいよぉ…!!」
僕はもう、隠すこともできず、自分からペニスに指を絡めて扱きながら、叫ぶように「気持ちいい」と繰り返した。
「佐々木君、すっごいエッチで可愛いね…、もっと声聞かせて…!」
「気持ちいいっ、もっと、突いて…!いっぱい、すごい、気持ちいい!」
もう、訳が分からないくらいになって、僕はただ気持ちいいことを知らせるだけになった。
とぷとぷと僕のペニスから精液が溢れる。
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