始まりの予感
会社員の聡には可愛い後輩、海斗がいる。ある日の仕事終わりに、海斗に飲みに誘われた聡は少し金額が高めのオシャレお店で一緒に飲んでいた。自分を慕う可愛い後輩におごろうと楽しく食事をする聡だったが、途中から意識がなくなり、気づけば見慣れない部屋にいた。そしてそこには海斗もいて──。
ちょっぴり高い酒、かなり美味い料理、入ることのなかった新しくできたオシャレな店。
目の前には俺、佐野 聡(さとし)を尊敬する可愛い後輩。
仕事終わりの金曜日に飲みに誘われ、仕事の話をして、イイコすぎる後輩に「おごろう!」と心の中で息巻いて…。
そっからどうしたんだっけ?
──くちゃぁ…。
変な音が耳に響き、ムズムズと馴染みのある衝動が起こる。
それは男なら必ず一度は経験する『アレ』だ。
抜いてたっけ?
なんて思った時、聞き慣れない音が耳に届いた。
──ジュルジュルジューッ
達するのと同時に響く音に勢いよく開眼した。
そのまま股間を見下ろせば、可愛い後輩、海斗(かいと)と目が合って…。
「お、おおおおいーーーっ!?」
「んぁ? …あぁ起きたんすか。おはようございます」
んあ、ってなんだ!?
今、何から口を離した!?
見間違いじゃなきゃ俺の息子じゃなかった!?
「ふぅ、ごちそうさまです」
「何がだよ!」
「え? 先輩の精──」
「言うなああ!」
なんでこうなってる?
美味い酒と料理はどうした?
俺の話を笑顔で聞く後輩はどこに行った?
つーかここ、どこ?
「せーんぱい」
「な、なんだよ…」
「俺、もうこんなんなんでお邪魔してもいいよね?」
「デカッ!?」
「先輩のせいっすよ」
な、なんじゃその凶器みたいな息子は!
……ん?
お邪魔する?
その凶器はいったいどこにお邪魔をするのだろう。
女はいないし、オモチャもない。
「おじゃましまーす」
その挨拶にハッとすると、海斗は俺の両足をあげて身体を密着させた。
「へ…?」
「先輩、力抜いててね」
「は? え、ぇええええっ!?」
気づいた時にはもう遅い。
ケツ穴から侵入する太く熱い何かに息が詰まった。
「あっ、あ…んぅーー!」
「ほら、力抜いて」
「ぬ、抜け! 抜け抜け!」
「やですよ。俺、まだ一回もイッてないんで」
「だからってなんで俺があぁ!」
圧迫感にシーツをぎゅっと握る。
初めての感覚に意識が遠のく。
不快感っていうか、気持ち悪いっていうか、なんか変な感じがヤバイ。
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