幸せのおすそわけ (Page 2)

二人はそのままタクシーに乗り、仲島の家まで帰ることにした。初めて入る一人暮らしの仲島の家に緊張と期待が止められなかった。

「風呂そっちな。着替え出しとくから先入っていいぞ」
「は、はい」

家の中に入るや否や仲島から言われた言葉に萩原はあたふたしてしまった。自宅に来て、風呂に入って……、となると、やはり、行為に及ぶのだろうか。経験のない萩原にはどうすればいいのかわからず固まってしまう。そんな萩原を見て仲島は微笑み、ゆっくりと頭を撫でてきた。

「萩原。俺がいきなり何かすると思ってんのか?」
「えっはっはい!あっちが、いいえ、そうじゃなくて……!!」
「お前、慌てすぎ」

仲島は笑みを深めて言葉を重ねた。

「安心しろ、俺はお前が嫌がるようなことはしないから。お前がしたくないなら何もしない」
「ち、違うんです!」

萩原は思わず叫んでいた。自分だって何もしたくないわけではないのだ。ただ、初めてだからうまくできるか不安だっただけで。

「初めて……なので」
「え。お前童貞?」
「そうですよ悪いですか!?」
「悪くねーよ。……ちなみにこっちは?」

仲島はそのまま萩原の尻に手を伸ばし、つ、と穴をなぞった。

「初めて……です」
「そうか……嬉しい」
「……っ、風呂、いただきます!」
「はいはい」

仲島があまりにも嬉しそうなものだから急に恥ずかしくなった萩原は風呂へと逃げ込んだのであった。

*****

「いいか?」
「……はい……」

風呂から出た後、萩原は仲島と共にベッドの上にいた。部屋の照明を落とし、何も服を着ていない状態で並んでいる。その状況に萩原は心臓が高鳴るのを抑えられなかった。萩原が緊張で何も言えなくなっていると、急に仲島が手を伸ばしてきて唇を重ねてきた。キスされたのだ、と理解するまでしばらくかかってしまうくらいには萩原は緊張していた。

「んっ……は、ぁ……」
「ふっ……」

二人は呼吸を奪い合いながらもつれ合うようにベッドへと倒れていった。萩原は仲島に押し倒され、いつ用意したのかローションをまとった指で丁寧に尻の中をほぐされていた。

「あぁっ、先輩、そこ、ダメェっ……!」
「どうして?」
「変に、なっちゃうからぁっ」
「それでいいんだよ」
「お腹、奥、むずむずするぅ……!」
「そうか」

にっこりと笑った仲島は萩原の尻に性器をあてがい、足をぐい、と持ち上げた。

「大丈夫、すぐに気持ちよくなれるから」
「は、い」

ズプン!と仲島の性器を受け入れた萩原はあまりの気持ちよさに息をつめた。しかし、仲島は止まらずにさらに奥へと入り込むためか律動を開始した。

「あ、先輩、先輩っ……!気持ちよすぎておかしくなっちゃいます、そんな、そこ、あぁぁっ……!」
「おかしく、なっちまえよっ!」

快感と幸福感の中で二人はほぼ同時に射精した。幸せそうに笑い合う二人の夜は始まったばかりであった。

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