培養研究~異種交配に身を捧げた男~ (Page 5)
「朔くん。君はジェリーパスに気に入られたようだ。そのまま大人しく種付けを受け入れなさい。世界を救う研究に、身を捧げるんだ。ジェリーパスの子孫を君が産むんだよ」
「ひぐ…うぉぉ――ッ!!」
津野田の言葉は、朔に届いていなかった。触手が擬態した鋭い針は、朔の尿道を上へ上へと突き進み、クルミ大ほどの前立腺内部にまで到達していた。
(痛い、痛い!!おかしくなるッ!!)
ガクガクと痙攣する朔の尿道口からは、塩味の効いた大量のガマン汁が太腿を伝い、床上に溢(あふ)れていたのだが、当の本人はそれどころではない。
「なんか入ってくる!なんか入ってくるゥッ!!」
瞳孔を開いた朔は、錯乱しながらも尿道口に差し込まれたバケモノの触手を見やった。すると、黒い異物…まるでカエルの卵のようなものが、自分のナカへと送り出されているではないか。
「抜け抜け抜けぇぇッ!!変なモノを私に入れるなッ!!嫌だ嫌だ嫌だッ――やめろォォッ!!」
「もう遅いぞ。ジェリーパスは君の雄子宮に卵を植え付けている。うまく着床するといいが…」
(痛みで意識が飛びそうだ…腹が裂けてしまうッ!!)
このとき朔は我が目を疑った。腹部がまるで妊婦のように膨らんでいたからである。
「おぉ、子種は無事に君の雄子宮に着床したようだ。となると…母乳も必要だな。舌を噛むんじゃないよ」
(こんなの酷すぎる…早くここから出してくれェ!!)
そう願う朔の乳頭に、先ほどまでヨダレを垂らしていた触手がまた齧りつく。肉眼では見えないほど細い管が、無慈悲にも彼の乳管へと潜り込んだのだ。
「あふッ!!ぅん!!おぉッ――なんだこれはァ…!?私の…私の乳首から母乳出てるゥ!!」
乳管の中に栄養たっぷりの特濃ミルクが注がれると、胸までもがパンパンに膨張するのだが、津野田はそんな彼の乳頭をぎゅっと摘まんで“乳管開通”させたのだった。
「どうだ、その身体は…アナルとペニスの中間にできた穴が見えるか?3カ月後にジェリーパスが出てくる雄膣だ。ジェリーパスの受精卵が着床すると、雄子宮と新たにできた雄膣とが繋がり、出産準備に入るんだよ」
*****
「く…あぁッ!?ここ、は…」
長らく眠りについていた朔が激痛で目を覚ましたのは、丁度3カ月後のことだった。これまでの出来事…謎の生物“ジェリーパス”に無理矢理種付けされ、孕んでしまったことなど夢であってほしいと思っていたのに…頭がはっきりとしてくれば、自分の置かれた状況に絶望するしかなかった。
膨らみ過ぎた腹にはへそを境に妊娠線が色濃く現れ、丸々とした袋はボコボコと波打っていたのだ。
「おはよう。僕の大切な助手…世界を救う20人目の若き被験者。自分の膣口を覗いてごらん。今顔を出しているのは、君の腹で育った可愛い赤ん坊さ」
朔は手すりを握るように拘束され、分娩台の上に横たわっていた。その頭を津野田が支え、腹の下を覗かせる。鈴サイズまで縮まったペニスには、たくさんのケーブルが接続され、ピュルピュルと白濁液を散らしながら収縮を繰り返している。さらに下にある膣口は大きく開き、目にしたくない吸盤付きの腕が、彼の骨盤を広げ1本…また1本と外へ出ようとしていた。
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