ぶぶぶぶ~アダルトグッズ研究会~ (Page 2)
「…はっ…なるほどっ…これは結構気持ちいいかも」
「どんな感じなんだ?」
「お腹の中をくすぐられてる感じかな…んっ…動きにもちゃんと変化があって…ふっ…はっ…気持ちいいところをかき出す感じ…」
山縣に問われるたびに小林は逐一感想を述べ、全身をほのかに赤くしてヨガる。
ゲイではない──ゲイではないのだが──このあられもない姿を見ると、どうしても木原の下半身は反応してしまう。「君は感覚が女性的なんだね」と小林に言われたことがあったが、音と視覚刺激の両方で、対象が女性でなくても興奮してしまうのだ。
一方の小林は、「もうイってもいいかな?」と問いかけ、山縣と木原が頷いたのと同時に、スイッチをマックスまで上げる。
「ああああっ!! イく、イく…!!」
背中を大きく仰け反らせたかと思うと、小林はぐったりと机の上に寝そべってしまった。ちゅぽん、という音を立てて、バイブレーターがアナルから滑り落ちる。
「木原、それ洗いに行け」
「ええ~…やっぱり俺の役目なんですか…」
何やら書類に書き込んでいる山縣に言われて、抜け落ちたバイブレーターを持って外に出ようと鍵を開けたところ──今一番会いたくない部員が飛び込んできた。
「あ~! 今日拓也の番だったの~? 俺のこと締め出してずるい~!」
もう一人のゲイ、笹岡だ。愛想が良くて顔もイケメン、アイドルの誰だったかに似てなくもない…そんな彼のことが苦手な理由がある。
「俺、また試供品もらってきたんだ~。持続力倍増コンドームの新商品だよ~」
そう、笹岡は、アナニーと称してセックスするのが好きな「ビッチ」なのだった。
笹岡の姿を認めた小林はテキパキと後処理をして服を着ると、木原の手からバイブレーターをもぎとって「じゃあ俺はこれ洗ってこなきゃいけないから」と部室を出た。笹岡からは不満の声が上がるが、小林は付き合っている彼女以外とセックスをしない。それがわかっているから、ブーイングもそこそこに山縣と木原の方を振り返る。
「じゃあ、ふたりにお願いしちゃおうかな!」
「せ、先輩…」
山縣の方を振り返ると、何やら頬を染めて眉間にしわを寄せている。入会した当初は気づかなかったが、流石にもう知っている。山縣は笹岡のことが好きなのだ。
「…木原は童貞だぞ」
「ちょ! なんでバラすんですか!」
「ドーテー大歓迎~! 山縣もちんこおっきいから大歓迎~!」
山縣は「すまん」と小声で言ってため息をつく。どうやら候補から木原が外れるように口にしたらしいが、逆効果となったようだ。
鬼可愛い
全員可愛い///コミカライズはよ…
名無し さん 2020年10月28日