守るのはあなたの手だけではなく。 (Page 3)
雨音が強まる。
ダニーは、ふと微笑んでルイの背を抱いた。
「そんな風に言ってはいけませんよ。私がサディストだったらどうするんですか」
「あなたがここにて私を抱いてくれるのなら、それでもいいんです…」
ルイは、ダニーをベッドに引き込むようにして倒れ込んだ。
「誰にでも、こんな風にしているんですか、まさか」
「あなただけ、です」
それを合図に、ダニーはルイの唇にかぶりついた。
稲光と、地面を揺らすような雷鳴にルイは震えた。
震えるルイをなだめるようにダニーは唇をついばむ。
何度かそうすると、強ばったルイの体がほどけていく。
ダニーがルイの唇を舐めると、そっと開いた。
「ん…」
ルイから甘えた声が零れた。
唇の隙間からダニーが舌を差し入れれば、ルイがそれに応えるように舌を絡ませる。
どちらともなく舌を絡めていると、それまでで一番大きな音で、雷が落ちた。
「んう…!」
ルイの手が、ダニーのワイシャツを握りしめる。
ダニーはその手をそっと握ってやり、落ち着かせようとした。
唇を離して、ダニーはルイの体を撫でながら、
「私の手を意識してみてください」
服の上から、ダニーは優しくルイの体を撫でる。
ルイはひたすらくすぐったそうにしていたが、ダニーの指が薄い胸板を撫で、突起に掛かると、びくっと体を震わせた。
「っ…!」
「痛いですか?」
ルイは首を振る。
服の上からでもわかるほど、ルイの胸の突起は硬くなっていた。
指の腹でスリスリと撫でてやると、ルイの腰が揺らめく。
「気持ちいいですか…?」
こく、とルイが微かに頷いた。
それなら…と、ダニーはその突起を撫でたり、爪の先でかりかりと掻いたり、摘まんでみたりした。
「んふ…っ、う…んん…」
そのたびに、ルイは体を震わせて感じている様子を伝えてくる。
下肢へ手を伸ばしその中心に触れると、スラックスを押し上げるほどに硬く、熱くなっていた。
「ん…っ、は…ぁ…」
ダニーが確かめるようにそろりと撫でた刺激で、ルイはびくびくと震える。
「辛かったら、仰ってくださいね…」
ダニーの腕にすがりつくように手を置いて、
「大丈夫、です。あなたの、好きなように…」
窓の外が、大きく光る。
言葉を飲み込んで、ルイはダニーの胸にしがみついた。
「…体勢を変えましょうか」
ダニーはベッドに座り、向かい合う形でルイを座らせた。
「こうすれば…少しは気が紛れませんか」
ダニーは、ルイの耳元で囁いた。
「っ…!」
「耳が弱いんですね。いいですよ、そのまま…私の声に集中して」
「恥ずかしい…」
「顔が見えないのは残念ですが…あなたのココはとても熱くなっていて…、そそられますね」
ダニーは熱心にルイの耳に囁いたり、耳たぶを甘噛みしたりしながら、スラックスの前をくつろげる。
「ラファエロさ…」
「あなたが本当に嫌だと思うことはしませんから…大丈夫ですよ」
「あっ、…っ、んん…」
先走りに濡れたルイの中心は、ダニーの無骨な愛撫に健気なほど反応した。
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