甘ったれ王子は花婿を選べない! (Page 4)
「この国の王子であるグレイに、なんて無礼な物言いをするのですか。幼馴染とはいえ、貴方は一介の騎士に過ぎないのですよ?本来であれば妃を迎え入れるべきグレイが、気の迷いなのか私達を恋人としてくれているワケですから…私共々、感謝の意を示すべきなのです」
こうダージリンが神妙な面持(おもも)ちで言うから、僕は2人に対してハッキリと『気の迷いなんかじゃないよ。僕だってずっと前から優しくて、強くて…頼りになるダージリンとルフナが好きなんだ。他の人なんて目に入らないくらいにね』と伝える。するとダージリンが軽く咳払いをした。
「そもそもグレイが優柔不断なのは、ルフナだってご存知でしょう。私はグレイと愛し合えるのなら、貴方がいても構いません。どうです、想い合う者同士、3人で交わってみるのは?」
と提案したのだった。
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「ルフナぁ…もうご飯はいいからぁ…こっち吸ってぇ!!」
3人で“えっち”している時間はあっという間だ。もうお腹いっぱいなのに…いつまでも親鳥のように崩したフルーツやチョコレート、ワッフルの欠片を口移しで渡してきてはキスを繰り返すルフナを制して、僕は自身の乳首を指差した。片側には僕の弱い部分を知り尽くしているダージリンが吸い付いていて、ちゅぱちゅぱと音を立てたり、舌先で乳頭を転がしている。
「ったく、本当にエロい王子様だよな…乳首弄られながらセックスすんのが好きだなんて――ん…これれ、ひゃんぞくか?」
「ひぁん…!!ルフナの八重歯痛いけどぉ…すごくイイよぉ…。そのままギリギリして!ダージリンみたいに歯形つけてぇ――僕、乳首だけでイッちゃいそう!!」
「よかったですね、グレイ。ルフナと仲直りできて…。あぁ、そんなに腰を振ってペニスを欲しがって…私は先ほどナカに出しましたから、今度はルフナの番ですよ。貴方も我慢できないぐらい勃起しているじゃないですか。グレイの乳首を吸いながら、そっと挿し入れてご覧なさい。ただ、射精するにしても乱雑に扱わないでくださいよ。グレイのお尻は貴方とは違い、デリケートなんですからね」
すぐ傍にいるから、ダージリンがルフナに耳打ちした声が僕にも聞こえた。ルフナのペニスを入れてもらえるのは数ヶ月ぶりで、僕の鼓動は高まっていたのだが…彼はそれ以上のように感じた。
「グレイ、感じやすくなるように私が支えてあげましょう。貴方はルフナのことだけを考えるんですよ」
ダージリンがそう述べて、こちらの頭をポンポンと叩く。その様子を見て、ちゅうちゅうと乳首を吸う唇に力を込めたルフナは僕に、『入れるぞ』と合図を送っているようだった。
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