白い蛇は推しと恋をする (Page 4)

熱い矛先がいやらしい水音をたてて俺のナカに入ってくる。
おかしくなりそうな感覚に俺はベッドのシーツを掴むことしかできなかった。

「白蛇さんっ…白蛇さんっ」
「だめぇっ、あッまっ…んぁッ、ひぃっ、んっ…あーッ」

興奮した夕凪くんに激しく突かれてあられもない声しかでない。

「あッあひっ、だめっ、ひ、おかしくなるぅぅっ」
「いいよおかしくなって、乱れてる白蛇さんがみたいな」

そんなことをいわれてしまえばもう理性など手放すしかない。
びくびくと体を震わせる俺に夕凪くんはふふっと悪魔のような笑みを浮かべる。
そのまま獣のようなセックスを続けた。

「んぁッきもちい…まっ…だめぇっあッ…イっちゃぁっ、むりぃっ、イっちゃうッ、あぁぁあぁーッ!」

びくびくとしていた体がのけぞり、夕凪くんのペニスで突かれてナカイキしてしまう。
がくっとベッドに沈んだ体を労わるように夕凪くんは俺を抱きしめ、キスをした。

「好きです、白蛇さん」
「ぁ…俺も…すきぃ…」

そのまま俺達はベッドに転がった。

*****

「いつから俺のこと好きだったの?」

俺がそう聞くと夕凪くんは考えだす。

「僕ね、本当に追い詰められてたんです、配信向いてないのかな、やめようかなってずっと思ってて、でもそのたびに白蛇さんが応援してくれて、嬉しかったんですよ」
「ほんほん」
「そしたら好きになってました」
「唐突だな」

俺のツッコミに二人で笑うと「でも」と夕凪が続ける。

「初めて見たときもこの人可愛いなって思ったんで、一目惚れっていう可能性もありますね?」
「結局好きになってたのかよ!」
「白蛇さんが可愛いのがいけないんですよ?」

そんな風にいわれてしまうと男の尊厳とかそういうのが絶たれる気がして不満だった。
いやもう抱かれた時点で尊厳とかないに等しいけども。

「好きですよ、白蛇さん」
「俺も好き、えーと…夕陽…さん?」
「…!はいっ!世那さん!」

*****

それから俺達は付き合い始めた。
しかし…

「夕凪くんがんばれー!」

打たれるコメント、夕陽…夕凪が推しであることは変わらない。
俺は今日も夕凪に貢いでいる。
本人は「いずれする結婚式の費用にしますね」なんていっていたが俺の貢いだ金で俺との結婚式を挙げようとする夕凪が面白かった。
そして配信が終わったあとは俺の部屋に来て一緒の時間を過ごす。
推しとである、これは夢か。

「夢じゃありませーん、世那さんってば今日も金額すごかったよ?」
「だって…推しが勝ったから…」

声に出てたうえに貢いだ金額について咎められる。
推しが頑張ったのだ、そのぶん貢ぐに決まっている。

「もー」

こうして膨れる推しが見れるのも俺だけである。
この恋が愛に変わる日も遠くないかもしれない。

Fin.

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