エッチ中に恋人に声を出してほしい男VS絶対に声を出したくない男 (Page 5)
俺はリュウタの腰を掴み、思いきり下から突き上げる。
「んあ!?ちょ、カケ、急に、や」
不意打ちだったのか、リュウタは声を抑える暇もなかったようで、声を上げる。
ずっと聞きたかったリュウタの気持ち良さそうな声に、ひどく興奮した。
『ずっとその声が聞きたかった…』
「あ…やめ…んや!」
はっとした顔で口を手で押さえようとするのを見逃さず、俺はリュウタの両手を捕まえ、リュウタの後ろに俺の片手でまとめる。
リュウタの細い手首なんて、俺の手でまとめるのは容易だった。
『もっと聞かせて、ね?』
片手で腰を掴み、繰り返し腰を下から突きあげつづけ、リュウタも声を抑える余裕は無いようだった。
「や、も、んあ!、ひゃ!まって、なんか…おっきく…」
『うん、誰がっ、はっ、リュウタの声を聞いたら、萎えるって?ねえ、リュウタ、わかるでしょ?逆だよ、リュウタの声で、男を、興奮させてんのっ』
「んっ、や、ごめ、ごめんなさ…」
もう溢れてしまいそうなほど涙目になったリュウタが、俺を見つめながら声をあげて謝りはじめて、正直嗜虐心がわいたのだが、今回は別にお仕置きをしたい訳ではない。
俺は、リュウタの手を押さえていた手をゆっくりと離し、リュウタの頭に添えて優しく撫でた。
『ごめんね。謝らせたいわけじゃないんだ。…俺の気持ち、伝わった?』
「…もう、声無理やり我慢しないからっ…」
『うんうん、良かった。誤解も解けたね。…あ、そうだ。声だしたら、リュウタのしてほしいことなんでもしてあげるって言ったよね。なにしてほしい?』
「…」
『リュウタ?恥ずかしい?』
「き」
『ん?』
「…キス、してほし…。今日してないよ…」
『…ふふ、そうだったね。可愛い』
「うるさい。…んっ」
リュウタの後頭部を押さえながら、唇に合わせて口付けをする。
次第に、舌をいれてリュウタの口内を味わうと、リュウタは刺激が走るたびに声を漏らしていた。
本当は、声が出やすいタイプなんだろう。
それをずっと俺のために隠していたリュウタは、愛しさが増すばかり。
今まで我慢させていた分、これからは安心して声を出してもらおうと思い、俺がはりきりすぎて逆に怒られることになるのは、また別の話。
Fin.
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