光から闇への転化 (Page 2)

「なん…だ…これ…」
「淫紋といってな、まぁ簡単にいえば貴様を私のものにするための魔術だ」
「…っ!」

聞いたことはある。
淫紋を入れられた者は入れた者に発情を操作させられる。
その強弱も操作されるため、実質服従させられてしまう。
そんなことになったら私は、私の忠誠が姫様のものでなくなってしまう。

「剥がせッ!やめろっぉッ!」
「今更無駄な抵抗というものだ、これから貴様の淫紋を完成させるのだから」
「やめろ…ッ!」

明らかに取り乱している私を見て魔王ヴィルフリードはクククと笑う。
体は上手く動かない、奴が何をする気なのかわからないが、とにかく逃げなければならない。
しかし抵抗むなしく、私の脚は奴に開かれてしまい、秘部を晒す羽目になる。
ヴィルフリードが魔術を唱えると尻に突然ぬめりを感じた。
まさかと思った。
ヴィルフリードが自らの衣服を脱ぐとそこには自分と同じくらいの逞しい男の体、そして人間のものより遥かに大きい勃起したペニス。
そして熱い体、濡れた秘部、つけられた淫紋。
私は犯されるのだと。
体はいうことを聞かず、奴のされるがまま。
心だけは屈すまいと唇を噛む。

「無駄な抵抗を…」

そう奴はいうがこれで最後まで屈さなければ自分は解放される、そう思っていた。
そんなわけはなかったというのに。

熱い秘部に奴の凶悪なペニスが突き立てられる。
優しくナカに亀頭が入れられたかと思えば、一気に奥まで貫かれる。

「~~~ッッッ!?」

あまりの衝撃に噛んでいた唇を開いてしまい、声にならない声がでる。
快感が増長されているのか頭がおかしくなる程の快楽が私を襲う。
このままではおかしくなると思ったときにはもう手遅れだった。

「あッ、あぁァァッ!やめ…ッ!やめっろッ…!」
「いい顔、いい声だ、もっと見せろ」
「やめ…ッてッ!いやっだぁッ!あぁァッ!んひぃィイッ!」
「ほら、淫紋が定着していくぞ、いいのか?」

いいわけがないと思いつつも抗えない快楽に溺れそうになる。
理性すら最早あるのかないのかわからなくなる。
姫様への忠誠がガラガラと崩れていく感覚がして苦しい。
それ以上に体を、心を足りないものが満たされる感覚がして嬉しい。
自分が求めていたものすべてがここにあるのが憎らしい。
思った以上に自分は欲深かったようだ。

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