光から闇への転化 (Page 4)
「はぁ…ッ!熱いッ!ヴィルフリードッ、もっと…もっと突いてくれッ」
「いいだろう、蓋を開ければ随分淫乱なものだ」
「あひィッ!きもちいぃッ!あぁッ!あんッ!ふ、あぁぁぁッ!」
そのまま私は本能のままに抱かれ、快楽に溺れた。
*****
「ヴィルフリード、あの国の騎士どもがまた来るらしい」
「ふん、そろそろ私が出よう、キレスよ、よいな?」
「はい、私はヴィルフリードのものであるので」
ヴィルフリードから賜った剣を腰に下げながら私は彼に跪く。
彼が赴くということはあの国は終わるだろう。
それを知っていて尚、私はもうあの国にかける慈悲はなかった。
「私もいきましょう、貴方の右腕なので」
「ふ、心強いことだ」
そういい、微笑む彼に胸がときめきながらも私は平然を装った。
ときめいている場合ではない、戦いの前なのだから。
すると、彼が私にキスをする。
「ん…ふっ…」
貪るようなキスに腰から力が抜ける。
それを彼は支え、先ほどとは違う不敵な笑みを浮かべる。
そういえば初めて会った時もそんな表情をしていた。
「さぁ、いくぞ」
「かしこまりました、我が君」
かつて恋情を抱いていた姫がいる国を、私が滅ぼしにいく。
今の、我が君と共に。
Fin.
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