僕の彼氏はワンコ系外国人 (Page 2)

涼の気が変わらぬうちにとショーンは慌てて、しかしそれを表に出さないように窓を閉めてから、正座をしたまま顔を真っ赤にした涼の元へ戻った。

未だ行為に慣れない彼のため、あまり負担にならないように、性急にならないようにと頭ではわかっているはずなのに布団までのあと数歩が待てず、唇を重ねながら彼を畳の上に押し倒す。

「…ちょっ待っ、て…」

「ん…?」

「畳が汚れる…から、布団に…」

うん、わかったよ、といいながら軽くちゅ、ちゅと口付けやんわりと畳に彼の身体を押しつける。

こういう関係になってまだ日が浅いとはいえ、まるでティーンのようにがっついてしまう自分に呆れたが、それでも彼が受け入れてくれることがこの上なく嬉しい。涼くん、涼くん、とキスの合間に名を呼べば、彼はくすぐったそうに小さく笑った。

「ね、ショーン…」

布団に、と促す視線はそのままにシャツのボタンを外しにかかる。白いシャツに日に焼けた肌がよく映え、目が反らせない。胸の飾りを口に含みながら、ベルトに手をかける。ぷっくりと盛り上がったそこをぬるぬると刺激すれば頭上からは熱い吐息が漏れ出た。

「…ぁ…っ」

スラックスを下着と共に剥ぎ取り、ショーンはすぐそばにあった自身のかばんをたぐり寄せ、中を見ることなくがさごそと漁る。そして目的のものを探り当てるとそれを取り出しかばんは部屋の隅へ放り投げた。

「…わざわざ家から持ってきたんですか」

「yes」

かばんから取り出したローションとコンドームを手にしてショーンはにやりと不敵に微笑んだ。

「君だって満更でもないでしょ」

窄まりに触れ、既に綺麗に洗浄が終わっていることに気が付いたらしい。意地の悪い瞳が涼のことを見透かす様に弧を描いていた。

これではまるで自分が期待してたみたいじゃないか…いや決して間違いではないのだけれども。涼は頬が更に熱を持つのを感じ、顔を背けた。

そんな様子を見ていたショーンは少し身体を浮かせてから、涼の身体をくるりとうつ伏せにして耳元に口を近付ける。

「そんなに恥ずかしいなら今日は後ろからしようか」

わざとらしくリップ音をたてて耳の周りや首筋に唇が落とされた。

「ふっ、…」

背筋がぞわりと甘く戦慄く。

涼は思考がとろりと溶けていくのを感じた。

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