バズる?!無人島トライアングル (Page 3)
なんだかここに来てから、昔よりテツロウと近くなれた気がして楽しいのだが、訳もわからず怒られているのは納得いかない。
でも、なんだかわちゃわちゃしているのも、高校時代に戻ったみたいで楽しかった。
男ばかりでもっと荒れた生活になるのかと思っていたが、リンペイとマサルの世話焼きもあって、なかなか快適な無人島ライフだ。
今のところ特別バズる様な大事件もないが、「夜空の星がキレイ」だとか、「まだらに日焼けして変な跡がついた」なんかがそこそこ見てくれている人がいるようだ。
フォロワーも少しずつだけど、増えてきている。
でもまだ、目標の1万人には程遠い。
*****
10日目の夜、すごい嵐がやってきた。
強い風の音で目が覚めて、喉が渇いたのでついでに水を飲もうとリビングへ向かった。
暗がりの中、手探りで歩いていくと強い雨音の隙間に微かに声が聞こえる。
外の明かりを頼りに歩いていると、ソファーで人の動く気配がした。
目を凝らして見てみると、2人誰かがソファーで寝転がっているようだった。ただならぬ気配に思わず身をひそめ、遠くから様子を伺っていると、どうやらユウタとリョウマのようだった。
雷が落ちた。
一瞬室内が明るくなり、2人の様子が見て取れた。
上半身をはだけたユウタが、リョウマに馬乗りになり腰を揺らしている。
一瞬遅れて状況把握した俺は、慌てて柱の影に身を潜めた。
(…あいつら2人できてたのかよっ?!)
思わず、耳をダンボにして、2人の声を懸命に耳をすませる。
いつもの感じとは違うリョウマのくぐもった吐息と、少し高く、かすれたユウタの喘ぎ声が聞こえてきた。
「あっ、リョウマっさん、んんっ、あんっ、ダメっおれ、がまんできないっ!あんっ、声出ちゃうってっ…!」
「大丈夫だろ、こんな嵐の夜なら聞こえないよ。それより…もっと見たい、ユウタ」
「あんっ!あっ、ダメっ、もうっイっちゃうよぉ!!」
2人の声よりも、自分の心臓の音の方が聞こえるくらい、胸が激しく脈打っている。
普段の2人からは想像できない、いやらしくて生々しい空気。
(いやいや、いくらこんな日でもさすがに部屋でやってくれよ!!)
しばらくオナニーもしていない俺にとっては刺激が強すぎる。
男同士であることにも抵抗なく、濡れ場に遭遇してしまった興奮で、いっきに下半身に血液が流れ込んでいくのがわかる。
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