バズる?!無人島トライアングル (Page 5)
すると突如、テーブルに手をついてオレの顔を覗きこむ者があった。
テツロウだ。
「なにやってんだよ?」
「ひっ!あ、テツロウ!?」
「ケンショウお前、オレにはあれだけ抜け駆けするなっていっておいて、なにしてんだ?!」
「するなとは言ったけど、しないなんていってないもーん」
「屁理屈かっ!離せよ!」
「やだね、いいとこなんだから。つか、もうお前も一緒にすればいいじゃん?」
なにやら、2人で俺にはわからないような話をしている。
「ちょ、ちょっとケンさんっ!口、離してくださいよっ!」
「いや〜せっかくだから、テツに見せてやれよ?」
「へ、何をっ?!」
「マナブがかわいくイッちゃうところ」
「イッちゃ、?!そんなの無理っすよ!!あっ、ちょっとそんなぁっ!」
「テツ、マナブの手ちょっと押さえててくれる?」
「テツロウっ、ちょっと助けてって!あっ?!」
テツロウは俺の頬に手を添えると、じっとりと俺を見下ろした。
*****
戸惑う様子を見せながらもテツロウは手を押さえつけてきた。
「…お前のそんな顔、ずっと見たかったんだ…」
「えっ、あ、なに?ちょっ?!んんっんむっ!」
突然口づけられたかと思うと、テツロウの舌は口の中全てを味わうように、ねっとりと動き回る。
テツロウの硬い指は胸元をまさぐり、少し硬くなってた乳首をみつけると舌と唇を甘噛みをする。
下半身では熱くねっとりとした舌の感触に翻弄され、駆け巡る血流に耳鳴りがする。
さらに、雷鳴と豪雨の音の間にユウタの嬌声が聞こえる。
急展開に頭がついていかないまま、快感に流されるがままとなっていた。
ぼんやりと、ほてってきた頭では何も考えられずにいると、下半身にピリリと痛みが走る。
「はっ、ちょっと、ケンさんっ?やっ何?んんっ」
テツロウの口づけからようやく逃れ、痛みの正体を伺おうと下を向いたら、「バレたか」と言わんばかりのケンショウと目が合った。
「ちょっとぼんやりしてな、マナブ?もぉっと気持ち良くしてやるから」
「そんなっ、あっ、ちょっと!待ってってば!」
痛みの原因を察してしまい、身を固くしていると冷たい感覚を尻に感じ、それが何かわからないうちにぶすりと、ケンショウの指が突き立てられた。
先程感じた痛みはなく、ぬるぬると指が出入りしている。
冷たさの正体を理解してしまった。
ローションである。
「なんでっ、そんなもんもってんの?!んっあんっ!」
「お、気づいた?備えあればうれしいな〜てね!」
「それをいうなら、憂いなしだ。バカ」
ケンショウとテツロウが軽口を叩いているのに、俺は驚いた。
仲は良くないと思っていたけど、実のところ距離感は近い関係なのだろうか?
最近のコメント