バズる?!無人島トライアングル (Page 8)
3人とも力尽きて、ぐったりと横たわっている。
テツロウはどうやら落ちたらしく、規則的な呼吸音がひとつ聞こえる。
「…ケンさんて、テツロウと知り合いだった?」
あえぎすぎて枯れた声で、ケンショウに聞いてみると返ってきたのは驚きの返答だった。
「あれ、いってなかったか?おれとテツは、いとこなんだよ。もう20年以上の付き合いだぜ?」
聞けば、2人とも性癖を自認した頃から好みがかぶり衝突してきたらしい。今度は俺がターゲットだと今回の企画で初めて判明して、シェアするコトにしたらしい。
全くもって、俺の人権はなかったわけだ。
でもまあ、俺自身楽しんでしまった以上は、その選択は間違いではなかったのだろう。
その日からタガの外れた俺たち3人は、いたるところでいちゃつき、あげく乳くりあいはじめるものだから、ユウタとリョウマも人目をはばからなくなり、リンペイさんとユウマさんは、ユウタと俺のしりのケアについてイタズラ半分に色々教えてくれるようになった。
全てがオープンな7人の無人島ライフは、あっという間に1ヶ月がすぎ、もうすぐ終わりを迎える。
この先のことは、これからゆっくり考えることにしよう。
これが、果たして芸人としての芸の肥やしになったかどうかは全くわからないけど、俺の人生を大きく変えた1ヶ月となった。
〜そしてさらに後日談〜
場所を問わず、あちらこちらでいちゃつきまくる男子たちの姿が収められた隠しカメラの映像は、そのほとんどが放映できない内容で、編集に時間がかかったが、無事オンエアされた。
そして、ある一定の客層から絶大な支持を誇る伝説の番組として、語り継がれたのだった。
Fin.
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