社長と俺の営業取引~オメガバース~
ベータとして当たり障りない平穏な生活を送っていた。しかし、営業先の社長との商談で会議室に一人で入ったのが運命のつきだった。オメガとばれていた俺は、社長の術中にはまってしまったのか数時間に及び身体を弄ばれることになる。
―――なんで、こんなことになってるんだ。
頭がふわふわする。
ろれつが回らない。
俺は今まで、ベータとして平穏な生活を送っていた。
新卒で入った会社では、営業成績をあげるために先輩と外回りをして、チームの業績をあげることだけにおう歌して日々を純粋に楽しんで…。
なのに。
「君がオメガっていうのは知っていました。日頃から、いい匂いがする子がいるなぁって」
―――いつ、いつばれた?
体調の悪い先輩をおいて、一人で取引先に足を運んだ。
取引先の社長に商談の挨拶で会議室に足を踏み入れると鍵をかけられた。
そこから記憶はない。
気付いたら俺は腰を抜かしてガクガクと震えていた。
体中のいたるところから体液が出てくる。
部屋に甘い香りが充満している。
体が熱い、高揚するような高鳴りを心の底から感じる。
―――監禁された?
ヤバイ、今日は一人だ。
15分程度で終わると思っていたから、発情期の抑制剤も持ってきていない。
「ふふ、本当にいい香りがしますね」
社長は俺の首を舐める。
ゾクッと背筋は凍るが、オメガの体とは悲しいものだ。
下半身が膨らんで期待の汁を垂らしているのが下着をつけていてもわかる。
「や…やめてください」
「どうして?」
社長は俺の膨らんだ下半身に触れる。
触れるとスーツのズボンがじんわりと染みになった。
羞恥心で唇を噛むと「かわいい」と囁かれ耳を噛まれる。
その声や行為にすら体が喜んでしまい、胸の突起がピンと反り立つ。
「やっ…やめてくださっ、ァッ」
抵抗しようと腕をあげるが、立った突起がシャツに微かに擦れるだけでも声が出るほど腰が砕けてしまう。
よろけた拍子に社長に抱きかかえられるとソファーの上へ。
そのまま熱いキスをされた。
口の中に入ってくる舌が暖かくて気持ちがいい。
歯の裏まで舐められ、好き放題に口内を犯される。
犯されれば犯されるほど、俺の下半身は膨らんで熱くなる。
苦しくて、自分の右手が下に伸びていたのか、社長に手首を持たれて制止された。
「か、帰して…ッ」
「だめですよ、こんな状態で帰社させるわけにはいかない」
ベルトを外されて、ズボンと下着を下される。
天に向かってそそり立つ俺がボロンと現れると、社長は嬉しそうに微笑んで男根を口に含んだ。
「ぅッあ」
口に含まれた温かさと、吸引力に俺は一瞬にして果てた。
社長は俺の吐き出した精をごくりと飲みこんだ。
「ッ…あッ…ッやだ…ァ」
ほとんど会話すらしたことのない人間に凌辱(りょうじょく)される屈辱か、じわりと目に涙が出る。
「や、ヤめて…くださいッほんと…に」
力ない手で社長の頭をよけようとするが、簡単に制止されてしまう。
抵抗もできない、むしろ動くこともできずに社長をにらむが俺の竿も、下の口も完全に唾液を垂らして快楽を懇願している状態だった。
―――なんなんだ、この甘いにおい。
最近のコメント