精神と身体を操られ (Page 2)
首元を掠る指先に嫌悪を感じて先生の腕を掴んで払いのけた。ガスライティングの話までは理解できた。なのに先生が今、何を言って何をしているのか私には理解できなかった。
「貴方とは、甘い時間を過ごしていたでしょう?」
「違います…っ、そんなはずはない…っ」
先生は私の前へまわり、ソファの背を掴んで私を両腕で挟んでくる。顔を寄せて「何度も唇も合わせたのに」と言い聞かせてくる。
「なにを…っ」
逃げることができず、唇を奪われた。逃げたいのに、頭の中をかき回されているようで、思うように身体が動かない。
「私のキスだけで、いつも蕩けるような顔を見せてくれていたのに」
「やめ…っ、んっ」
抗議の声は再び唇を塞がれてかき消された。唇を閉じていたはずなのに「あけなさい」という言葉で、身体は勝手にいうことを聞いてしまう。
口を開いてしまえば、分厚い舌が入り込んできた。口内をかき回され唾液を流し込まれる。
「いや…ですっ」
身体が思うように動かせない。自分の意志とはうらはらの反応が、頭の中を混乱させる。
「貴方の肌を撫でるだけで、赤く火照らせていたのに…。ああ…今日もそうですね」
ワイシャツのボタンを一つ一つ外され、前をはだけさせられた。その肌を先生の手のひらで撫でられてしまえは、言われた通りに熱くなる。
「なんで…こんな…っ」
触れられるたび、さらに求めようとする身体に混乱する。撫でる手のひらが愛撫に変わり、素直に身体が反応する。
「貴方と私は以前から愛し合っていたからでしょう。思い出しましたか?」
「そんなわけない…っあ、」
「では、貴方の身体の中心を貫けば、思い出していただけるかと」
抵抗できないことをいいことに、今度はズボンのボタンとチャックを外される。
「ほら思い出してください。ここに触れられるのが好きでしたでしょう」
何も身に着けていない私の尻を撫でると、双丘の間を指が侵入してくる。そんなところに触れられたことはないはずなのに、簡単に指が入り込んでいく。
「あっ…っ、うっん…!」
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