ふたりだけのひみつ

・作

幼馴染みの大学生のお話。すれ違いもあったり、三角関係を匂わせる描写もあったりしますが、最後はハッピーエンドです。少し頭の弱い受けと、口下手でおっとりとした攻めの2人です。襲い受けの描写もあるのでお好きな方にはおすすめです。

ずっと、恭太が好きだった。
だから、当たり前のようにキスをして、セックスをした。
好きという言葉も、付き合おうという言葉も、何もなかったけれど。
ずっと隣にいた友達で、仲間だったからこそ、そんな言葉なんて必要ないと思っていた。

そして、勝手に恭太も同じ気持ちだって勘違いしていたんだ。

「蒼汰、ごめん。もうこんなことやめよう」

いつものように、2人ベッドに倒れ込んで。
ああ、今日もこのまま恭太の腕で眠ってしまおうなんて思っていたのに。
恭太の一言で、すべてが台無し。それどころか、今まで大切に、大切に積み上げてきたものさえ、一気に音をたてて崩れていくような気がした。

どういうつもりで、恭太がそんなことを言ったのかは、俺にもわからない。
けれど、その言葉を否定することも、肯定することもできなかった。

「…なんで」
「なんでって…男同士だし、俺たち友達じゃん」
「じゃあなんで今まで何も言わなかったんだよ、我慢してたってこと?」
「…そういうことじゃないけど」

めんどくさそうに、恭太が視線を逸らした。
あの表情を、きっと俺はこの先も忘れることができない。あれは、恭太が愛想をつかした顔だ。

そばにあった枕を適当に投げて、衣服だけ整えて恭太の家を後にした。
俺の名前を呼ぶ声が聞こえたけれど、俺は一度も後ろを振り返ることなくその場を後にした。

*****

「…っていうことが、昨日ありまして」
「ふーん、なんで今更」

次の日の昼休み。俺は親友の光にことのあらましを伝えた。
不思議だねー、なんて言いながらうどんをすする姿。絶妙にムカつくけれど、こんなことを話せるのは光しかいないから仕方ない。

「おーおー、ウワサをすれば…」

顔を上げると、そこには恭太がいた。学食の入り口、クラスメイトの幸也と並んで、仲良さそうに話している。

「…なんであれはよくて、俺はダメなわけ」
「いやいや、蒼汰はセックスだから問題なんでしょ」
「じゃあなんで今まで拒まなかったのかっつー話じゃん、マジ意味不明。理解できない」

早口でまくし立てる俺を見て、光がため息をつく。落ち着いて、って言われたけれど、落ち着いていられるわけがない。

「マジで納得できない。男も女も、誰でもいいくせに俺はダメってかよ」
「まーまー、自暴自棄になるなって」

恭太のほうをちらりと見ると、一瞬目が合ったような気がした。
目を逸らすくらいなら、最初から俺のことなんて見なければいいのに。

そんなことを思いながら、俺は学食の机に突っ伏して、つかの間のふて寝に入った。

*****

公開日:

感想・レビュー

レビューはまだありません。最初のレビューを書いてみませんか?

レビューを書く

人気のタグ

ハッピーエンド 甘々 エロい エロエロ 無理矢理 胸キュン ゲイ ほのぼの 年の差 ちょいエロ ノンケ 切ない 同級生 リーマン 年下攻め 誘い受け 職業もの 健気受け シリアス 調教 ドS スーツ エロすぎ注意 絶倫 玩具 メスイキ 鬼畜 社会人 ダーク 幼馴染み

すべてのタグを見る

月間ランキング

  1. 先生!治療が気持ちよすぎます!

    ひとえ3123Views

  2. おにいちゃんの射精管理

    アンノアンズ2221Views

  3. 秘書の仕事は性接待

    梅雨紫2017Views

  4. 傲慢調教師~逆調教メス堕チ~

    雷音1566Views

  5. 妾忍びガンギマリ輪姦~寝取られ忍者は主君の愛玩具~

    雷音1428Views

  6. Men’s壁尻~幼馴染みと壁尻稼ぎで孕み堕ち~

    雷音1016Views

  7. 激愛吸引恥辱~ノンケ大学生とタチ役ウリ専配達員の隠れ遊戯~

    雷音964Views

  8. わからせたい!~玩具で翻弄されて~

    ゆんのん599Views

  9. ストーカーの僕

    クロワッサン582Views

  10. 雄ふたなりエルフ~奥手な若長オークにHの指南しちゃいました~

    雷音545Views

最近のコメント