ふたりだけのひみつ (Page 3)

「…ちょ、蒼汰…!」
「んー…?」

部屋に着いてすぐ、恭太をベッドに押し倒した。
話なんて聞かず、そのままズボンも下着も脱がせて、まだ柔らかい恭太のモノを口に含む。
他の男としたことがあるわけじゃない。初めてはもちろん恭太だし、練習も本番も恭太だった。

初めてのときだって、明確な理由があったわけじゃない。
だけど、触りあっているうちに我慢できなくなって、最後までしちゃって、そのまま何回もずるずる。
でも一つだけ言えるのは、俺だって誰でもいいわけじゃない。
恭太が、特別だから。だから、してもいいって思えたのに。あんな言い方って、ないじゃんか。

「…恭太がイかずに我慢できたら、もうセックスしない」
「え…っ?」

もし、これが俺の片思いなんだったら、それで諦めよう。
だけど、少しでも気持ちいいって思ってくれるなら、せめてセフレとして、そばにいさせてよ。

「俺のこと、嫌いなら我慢できるでしょ」

そう言って、先端の膨らみをもう一度口に含む。
ちゅう、っと音をたてて吸い上げながら、硬くなり始めた竿を手のひらで優しく擦ってやった。
口内で尖らせた舌先を滑らせながら、少しずつ手のひらのスピードをあげていく。
時折口の端からこぼれそうになる唾液を吸い上げると、恭太の体が震えた。

「…蒼汰…っ、ダメ」
「ふふ…かわいい」

いつもは男らしいくせに、俺に責められると途端に可愛らしくなる。
だけど、俺の中に入ってくるときは、その熱に溶かされちゃいそうになるくらい、男っぽくて、かっこよくて。
いつもぼーっとして見える恭太が、俺の前じゃこんな顔もするんだよって、ちょっと優越感。

「ね、俺の中入れたい?すっごく大きくなってるけど」
「ダメだって…、蒼汰…っ」
「…ほんと頑固」

アイスを舐めるみたいに広げた舌先で先端を刺激してやれば、恭太の顔が快感でゆがむ。
先端からは先走りの液がにじんでいて、限界は近いはずだ。

「あ、やば…っ」
「んん…っ」

喉奥に届くくらいまで深くくわえこんで、必死に頭を揺らした。
苦しさで嗚咽が漏れそうになるけれど、なんとか堪えて恭太の顔を見上げてやる。

互いの目が合ったのを合図みたいに、恭太が俺の頬を撫でながら激しく腰を揺らしていく。
喉奥をえぐられるような感覚、呼吸もままならないほどの苦しさに、思わず顔がゆがんだ。

「…っ、んん!ん…っ!」
「ごめん…っ、イく…っ!」

その瞬間、口内に白濁を打ち付けられる。
喉奥にまで放たれた苦しさに、吐き出しそうになったのをなんとか堪えて、ごくりと喉音を鳴らして飲み込んだ。

「…蒼汰…っ」
「ふふ、俺の勝ち」

にっこりと笑ってやると、そのまま恭太の手が伸びてくる。
肩をつかまれ、今度は俺が勢いよくベッドに押し倒された。

「…お前さ、ほんとにわかってない」
「は…?わかってないのは恭太だろ、俺の気持ちも考えずに勝手なことばっかり…っ!」

言い終わる前に、唇を塞がれる。
いつもより、熱くてとろけそうなキスに思わず体が反応してしまう。

「大人しくして、蒼汰」
「…っ、なんで!」

手首を押さえつけられて、身動きが取れない。
その熱を持った目を見たら、抵抗する気にもなれなかった。

「俺の好きにさせてもらうから、いい子にしてて」

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