隠れビッチを落としたい (Page 6)
店を出た後、俺達はホテルへやってきた。
シャワーをそれぞれ浴び終わり、そろそろとベッドへ誘導しようとしたとき、先輩が口を開く。
「ねぇっ…やっぱり」
「今さらやめようなんて言わないでくださいよ」
何を言いたいか瞬時に察した俺はそう静止をかけた。
「…今まで本当にいろんなやつと寝てきたんだ。俺の体、全然綺麗じゃないよ?…」
言うと思った。
だからホテルへ連れてきたんだ。
そんな先輩でも俺は愛せると証明するにはこれが一番早いと思った。
「湊先輩」
ベッドに誘導してそこへ座らせる。
隣に俺も腰掛け、出来る限り優しくそう声をかけて、そっと先輩を抱きしめた。
「先輩のこと、ずっと好きでした。どんな先輩でもこの気持ちは変わらない。大切にするから、俺に先輩をください」
「…はぃ」
少し涙声で、だけど嬉しそうな返事。
そのままゆっくりと先輩の唇へ自分のを近付ける。
軽く触れた先輩の唇から、緊張が読み取れた。
遊び慣れているはずなのに、こんなにも俺相手に緊張してくれていることに嬉しくなる。
「んッ…」
短く軽くを繰り返しながら、少しずつ長く、そして深く。
「とうどっ」
先輩とのキスがあまりに気持ちよくて、夢中になっていると、先輩がトンと胸を押した。
名残惜しさを感じながら離れ先輩を見ると…。
「ッ…」
そのあまりの色気に俺は息を呑んだ。
そんな俺に先輩は追い打ちをかける。
「ねぇ…もう我慢できない…シよ?」
上気した頬の赤み、潤んだ瞳。
そんな先輩を目の前に、我慢できないのは俺のほうだ。
「可愛すぎるのも罪ですね」
そのまま先輩をベッドに押し倒した。
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