こんなふうになって、ごめんなさい。 (Page 4)
腰を揺らしながら、犬飼は自身の全てを俺の中に収めると、互いの腹の間で上を向いている俺のペニスに手を伸ばした。
「全然萎えてないですね。よかった、ちゃんと感じてるでしょ?」
「ひぁっ、さわん、なっ!!そんな、わけないっ!」
「昨日だって、めちゃくちゃよがってイッてたじゃないですか?今更ですよ」
「…っ!そんなっウソだっ!」
「意地張らなくても…。見てるの俺だけですから、ちゃんと感じて、乱れてくださいね」
「あっ、やだっそこっ!やめっ、止まっれって…っ!!」
体の奥の方に溜まっていく快感は、もう決壊寸前だ。
こんな俺は、知らない。
「かわいく鳴いて、次はおねだりしてくださいね」
中にいる犬飼を締め付け、その大きさを改めて感じてしまう。
「あっ、あぁっ、も、やだっ、動くなよっ!あんっ!」
「…広輝さん、はい撮りますよ?」
「はぁっ?やっ、ちょっとなに、撮るなっ!ひあっ、あんっ!!」
向けられたスマホに気を取られた瞬間、下から激しく突き上げられる。
「あっ、やめろっ、あんっやだってば!あぁっん、止め、ろ!あっ、あぁっ、もうっイくっ!」
正面から、ハメ撮りされ奥を突かれまくり、撮られながら激しく射精してしまった。吐き出された俺の精液は、2人の腹を汚した。
「昨日2回もイッたのに、まだ結構でますね?全然若いじゃないですか」
激しくイッたせいか体を起こしていられず、犬飼の横に手をついて崩れ落ちる。
「俺はまだなんで、もうちょっと付き合ってくださいね、おじさん?」
「…っふ、ざけんなっあんっ!んむっ?」
頭を抱え込まれて深く唇を合わせると、渇いた口内にねっとりと舌を捩じ込まれる。
絡み取られ、またあっという間に快楽の波にさらわれていく。
―こんな…、俺は一体どうしたんだ。
*****
いわれるがまま体の関係を持つようになり、もう何度も体を繋げた。
最初のうちは、脅されて仕方ない関係だったはずなのに、気がつけば犬飼の隣は、気のおけない場所になっていた。
妹と3人で飲み行くこともあり、留衣の目を盗んでイタズラをしてくる犬飼との掛け合いも、その度にばれやしないかとヒヤヒヤしたりもしていたが、いつの間にかそのスリルさえ興奮するようになってしまった。
かわいい妹の恋人を寝とってしまった背徳感と、男との濃厚なセックス。
もうこの刺激から、逃げられそうもない。
エピローグ
『あ、留衣?元気?』
『ああ、おかげさまで。そっちは?』
『ふふ、お互い順調ってことで』
『え?いや、もうちょっとこのまま楽しませてよ』
『やだな〜悪趣味だなんて』
『だって、広輝さんかわいすぎて』
『いや、もうそれは任せてよ、うん、うん』
『ああ、そうなんだ。そしたらこちらも潮時なのかな。めちゃくちゃ怒られそうだけど』
『それこそお互い様でしょ?!まあ、なんにせよ、彼女さんにもよろしく。うん、うん、じゃあまたね』
Fin.
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