最低最悪の不倫 (Page 6)
「こっちも、いい?」
下着を脱がされ、蕾をつつかれるとびくんと身が竦む。当たり前だが使ったことなどなく、戸惑っていると、俺が吐き出した精液を指先に集めてほぐすようにそこを弄られる。
「あっ…ん…」
ゆっくりと指が捻じ込まれると痛みにくぐもった声が漏れる。
「ごめん、痛いよな…」
痛い、けどそれ以上に彼が欲しかった。徐々に深く入ってくる指に深く息をしながら耐えているうちに、ある箇所に指が掠めた瞬間、雷に打たれたように体が跳ねた。
「んぁ!?」
「ここ、立夏のいいとこ?」
優しく囁いて和彦さんはそこを集中的に指で擦る。
「あっ…あぁ…ん、そこ…だめぇ…」
首を横に振るも和彦さんは指を止めない。それどころか指がもう一本侵入してきて、痛みと同時に擦られるその快感に自身が再び熱を持ち始める。
「はぁ…あっ…か、ずひこ…さん…」
鼻にかかる声で彼の名を呼ぶと指を引き抜かれ、目の前でズボンと下着を脱ぐ姿にどきりとする。その中心は硬く屹立している。思わず生唾を飲み込んだ。
「立夏…痛いと思うけど…」
そういいながら、俺の体を支えて先ほどまで指を挿入していたそこへ熱を宛がう。そして、ゆっくりとそれを埋めていく。
「あっ…あぁ!」
引き裂かれるような痛みに悲鳴じみた声が上がる。そんな俺の背中をあやすように撫でて抱き締めてくれる。
「すまない、少し、我慢してくれ…っ」
和彦さんも少し苦しそうな声をしている。それでも止まるつもりはなさそうで、ゆっくりと奥へと突き進んでくる。
「あっ…かず、ひこさん…」
目から涙がこぼれる。生理的なものか、感情的なものなのかわからない。
「もう、少し…」
彼がそう呟くと同時に先ほどの箇所を貫かれた。
「ふあぁ!」
味わったことのない快感に嬌声があがる。
「立夏…愛してる…」
向かい合わせに俺を抱きしめて耳元で囁く声に内壁が脈打つ。涙を舐め取り、そのまま彼の肉棒が俺の中を貫き、抜き差しされるとたまらない快感で絶え間なく喘ぎ声が漏れる。
「あっ…ああ…んっ…か、ずひこさ…」
徐々に早くなる腰の動きに無意識にこちらも腰を揺すってしまう。
その時、彼のスマホの着信音が鳴った。一気に現実に引き戻されるように俺は音の方へ視線を向けた。
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