最強バイブレーション (Page 5)
「…ありがと、ようちゃん。最高の誕生日だよ」
「ん、そっか。…なんかすごかったな。夕飯適当に頼むか?」
お互い腰が立たなくなって汚れたベッドの上でゴロゴロしながら、俺の頬をつついて瞬が幸せそうに笑う。
瞬が喜んでくれたなら大成功なんだけど、本当はベッドに沈んだ瞬を横目にケーキを作ったり御馳走を作る予定だった。
二人して寝転がっているから腹は減ったし何もないし、予定通りにはいかなかったけどこの笑顔が見られたならと納得していた。
食材は明日でもいい、もう少しゆっくりしたらシャワーを浴びて出前とって、瞬に話したいことがある。
「あのさ、嫌じゃなかったらまた俺に抱かせてくれない?」
あとで俺が言おうと思っていたことを先に言われて、返事に少し時間がかかった。
「ようちゃんが嫌ならって思ってたけど、すごい可愛かったし…俺も陽平と同じ、男だからさ」
少し不安そうな、でもきっちり覚悟決めてる目。本気で俺が嫌がれば絶対にしないだろうけど、俺が少しでも迷えば瞬は責めてくる。
今まで可愛いところばかり見せてもらっていたけど、これからは格好いいところも見せてもらえそうだ。
どっちの瞬も俺の大事な恋人に変わりはない、多分瞬も同じ気持ちだろうと思って、俺は返事の代わりにキスをした。
Fin.
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